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『10万円以内で入れる老人ホームってあるんだろうか?』
『有料老人ホームって月20万円は必要って聞くし・・・』

老人ホームと聞くと、やはり高額だったり年金では決して賄いきれないようなお金が必要とイメージする方もいらっしゃいます。

施設のタイプにもよりますが、確かに老人ホームで暮らすのであれば月20万円前後の支出は必要です。

しかし、国民年金だけであったり厚生年金をもらっていたとしても月10万円ちょっとの人も多いでしょう。

家族

年金のなかで・・・例えば月10万円で施設に入れたら助かるんだけど

なるべくなら安く抑えたいお気持ち、非常にわかります。

ということで今回は月に10万円以内で入れる老人ホームはあるのか?あるとすればどのような施設か?

そしてどのような方法で探していけば良いのかをご紹介していきます。

制度を使えば入れる老人ホームはある

結論から言うと、月に10万円もあれば入れる老人ホームは沢山あります。

いまの高齢者にも自営業や国民年金だけで生活している人も多く、そういった人たちがいざ老人ホームに入ろう、と言うときの受け皿として色んな施設や制度が出来てきました。

どこでも選びたい放題・・・という訳にはいきませんが制度を使えば『入居先がなくて困った』なんて事態は避けられます。

10万円以内で生活できる老人ホームとしては・・・

◆特別養護老人ホーム(特養)
◆介護老人保健施設(老健)
◆ケアハウス

この3つの老人ホームであれば10万円以下でも十分に生活ができます。

介護保険負担限度額認定という制度を使えば10万円以内での生活も十分可能に

特養や老健に入居されている方の多くは「介護保険負担限度額認定」というものを受けております。

管理人

これは収入や預金に応じて居室代や食費を安くしてくれる制度です

段階 要件
第1段階 生活保護又は市町村民税世帯非課税である老齢福祉年金受給者
第2段階 市町村民税世帯非課税であって、本人の課税年金収入と合計所得金額と非課税年金収入額の合計額が年額80万円以下
第3段階 市町村民税世帯非課税であって、本人の課税年金収入と合計所得金額と非課税年金収入額の合計額が年額80万円を超す
第4段階 市町村民税世帯課税である

これに加えて預金が、

単身者・・・1000万円以下
夫婦・・・・1500万円以下

という要件があるのですが、これによって月10万円以下での暮らしが可能となります。

管理人

ただ、特養や老健の場合は多床室での入居が前提となります

なかには個室を用意している特養・老健もあるのですが、介護保険負担限度額制度を使っても10万円を下回らないことが多いです。

ここは止む無し・・・と割り切り多床室に絞って探していきましょう。

※ケアハウスは個室を用意しています。

では次に特養・老健・ケアハウスの特徴や費用などをご紹介します。

特別養護老人ホームの特徴と費用

特別養護老人ホームは介護度の重い人でも入れるところです。

要介護3~要介護5の人が条件ですが、特徴として・・・

◆社会福祉法人など公的なところが運営している
◆終身利用できる
◆待機者が多く、入居までに数か月~数年かかる
◆介護保険負担限度額制度を使わなくても月額10万円ちょっと
◆入居一時金は不要

介護度が重くても安い費用で生活できるのが最大のメリットですが、その反面、人気が高く待っている人が多いです。

  要介護3 要介護4 要介護5
第1段階 46,000円 48,000円 52,000円
第2段階 60,000円 62,000円 66,000円
第3段階 68,000円 70,000円 73,000円
第4段階 105,000円 107,000円 110、000円

地域によって多少前後しますが、このような料金になっています。

管理人

もし住民税が非課税だった場合は第2or第3段階となり、10万円を下回ります

この料金表に加え、医療費や嗜好品代・レクリエーション費、雑費などがありますが、それらも1万円ほどで済むでしょう。

この料金表に+1万円くらいの金額が実際の請求額と思っていただいて構いません。

家族

これなら10万円以下でも十分に生活できる!

入居までが難しいですが目指す価値は十分にある老人ホームだと思います。

特別養護老人ホームとは?特徴と概要をご紹介

介護老人保健施設の特徴と費用

在宅復帰に向けてリハビリを頑張るタイプの施設が老健です。そのため3~6か月ほどで退去を促されてしまいます。

しかし老健のなかには

◆特養の待機としての入居している
◆次の施設が見つからないため入居を続けている

このような理由で6か月以上も入居を続けているケースもあります。※在宅復帰にむけて熱心に取り組んでいる老健もあります

加えて老健の特徴として・・・

◆要介護1~5まで入居できる
◆医師が常勤でいる
◆特養と比べると看護師やリハビリ職の体制が厚い
◆介護保険負担限度額を使わない場合の利用料は約12万円(多床室の場合)
◆入居一時金は不要
◆医療費(診療費・薬代)は利用料に含まれている
◆特養より入退去が頻繁で空床があることも多い

特養と比べても医療・リハビリ体制の良さがあります。

人件費の都合で、それだけ費用が高くなりますがそれでも介護保険負担限度額制度を使えば月10万円以内で生活できます。

  第1段階 第2段階 第3段階 第4段階
多床室 10,000 72,000 85,000 120,000

地域によって金額が変わりますが、それでも第2・3段階になれば十分生活できるのではないでしょうか?

医療費は利用料に含まれているので、これにプラスされる金額もさほどありません。

管理人

特養に入れないときは老健が最有力候補となるでしょう

介護老人保健施設(老健)とは?その特徴をご紹介

ケアハウスの特徴と費用

身の回りのことは自力でできる人が生活するケアハウス。要支援~要介護1くらいの人にオススメです。

ココも10万円以内で生活できるので介護度の軽い場合は検討してみると良いでしょう。

また、ケアハウスの特徴として・・・

◆入居一時金が必要(約30万円)
◆収入に応じて利用料が変動する
◆サービスは外部の事業所から受ける
◆介護度が高くなると退去となる
◆個室が用意されていることが多い

ケアハウスのみ入居一時金を求められるケースが多いです。

30万円が1つの目安ですが、介護度が軽くて一時金の支払いができそうな人であれば是非オススメしたい施設になります。

また、毎月の費用に関しては収入に応じて決まるので具体的な料金はなんとも言えないのですが・・・

管理人

10万円/月の収入なら7~8万円ほどでしょう

ただ、特養や老健と比べると数が少ないので待機となることも頭に入れておきましょう。

ケアハウス(軽費老人ホーム)とは?その特徴と実際の生活をご紹介

有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅の広告の見方には注意が必要

家族

もしかしたら他に入れそうな所があるかもしれない。探してみよう!

そう思って有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)を探すかたもいらっしゃいます。

それ自体は全く問題がないのですが、その際の注意してほしい点があります。

管理人

広告やホームページの金額は実際の請求額と大きく異なります

広告の料金

例えば老人ホーム検索サイトで探していると、オレンジの枠で囲ったような料金がでてくる場合も。

家族

これなら10万円で生活できそうね!

なんて思ったら大間違い。広告やホームページ、検索サイトなどに記載されているのはあくまでも基本的な費用のみです。

◆居住費
◆共益費(水道光熱費)
◆衛生管理サービス費(リネンや洗濯・消耗品)

こういった項目しか含まれておりません。しかし実際に入居すると、これらに加えて・・・

◆介護保険サービス費
◆食費
◆生活支援サービス費 ※サ高住であれば
その他もろもろ

このような費用も計上されるので、実際の費用は20万円近くになります。

管理人

有料老人ホームやサ高住は基本的に20万円を超えると思って良いでしょう

生活保護になれば有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅も候補に

しかし例外もあります。

有料老人ホームやサ高住、さらにはグループホームなど、生活保護でも入居できる施設が増えています。

特養・老健・ケアハウス以外で入居を目指したいのであれば、生活保護も視野に入れてみるのも手です。

管理人

自治体によって受給の要件がマチマチですので今回は割愛しますが、選択肢が増えれば自分たちに合う施設も見つかりやすくなるでしょう

◆収入が単身者で月7万円。夫婦で12万円ほど ※地域によって変動あり
◆預金が20万円前後
◆土地や株などの資産がない
◆経済的に頼れる親族がいない

こういった項目に全て当てはまるようでしたら、該当するかどうか生活保護の担当部署へ問い合わせてみると良いでしょう。

もし生活保護でも入れる老人ホームを検討しているようでしたら下のリンクもぜひ参考にしてください。

生活保護で入れる老人ホームはあるのか?探し方も紹介します!

10万円以下で入れる老人ホームの探し方

では10万円以下で入居できる老人ホームに、実際にどうやって入れば良いでしょうか?

冒頭にピックアップした特養・老健・ケアハウスの3つの施設を探す方法についてご紹介しつつ、最後に生活保護での有料老人ホームやサ高住の効率的な見つけ方をお伝えします。

介護度によって探す施設が分かれてくる

この3施設は入居の対象となる介護認定が変わってきます。

◆特別養護老人ホーム・・・要介護3~5
◆介護老人保健施設・・・・要介護1~5
◆ケアハウス・・・・・・・要支援1~要介護1くらい(規定はないため大まかな目安)

そのため、いまの介護度がどれくらいかによって探していく施設が変わってきます。

要介護3~5・・・・・・特養&老健
要介護1~2・・・・・・老健 ※要介護1でも入居できそうならケアハウスも視野に入れる
要支援1~要支援2・・・ケアハウス

探していく施設が絞れてきたでしょうか?

ここからは役所で整理しているであろうリストのなかから候補となる老人ホームをピックアップしていきます。

管理人

特養・老健を狙うのであれば「介護保険負担限度額認定証」の手続きを済ませておきましょう

申請は役所で受け付けています。これを済ませることで具体的な金額を施設から教えてもらいやすくなります。

特養・老健・ケアハウスを役所のリストからピックアップ

この3施設は社会福祉法人など公的なところが運営しているところが多く、役所でも一覧をリストアップしていることも。

役所で発行している「福祉ガイド」のような冊子やホームページに一覧が載っていることがあるので、まずはそれを見てみましょう。

※もし無ければ面倒ですが「自治体名+特別養護老人ホーム」などで検索して調べるしかありません。

アクセスや理念など希望の条件に合うところがピックアップ出来たら次に移ります。

管理人

ここからは介護度別に動きがかわってきます

要介護3~5の場合

特養・老健を目指しますが、特養は待機者が多いので思うように入居できません。

そのため特養への申し込みをしつつ、すぐ入居できそうな老健を当たっていきます。

① 候補となる老健へ料金や空床などを確認 ※介護保険負担限度額の認定を伝えると細かい金額を教えてくれる
② ①と同時に特養へ申し込みをしておく
③ 入居できそうな老健へ申し込みをする
④ 老健あるいは特養から入居の案内がきたら面談→入居

また、①のときに長期での利用ができそうか聞いておくと良いでしょう。

老健は3~6か月すると退去を促されてしまいますが、たまに長期利用をOKとする所があります。

そうなれば特養から声が掛かるまで、次の施設探しで慌てることもないです。

管理人

場所が変わらないことはご本人にとっても良いことです。

なるべくなら同じ環境で過ごせるよう、老健の長期利用→特養への入居を目指します。

要介護1~2の場合

老健をメインに目指しつつ、状況に応じてケアハウスも視野に入れていきます。

※要介護1でご本人の様子が落ち着いている+ケアハウス側が要介護1でも良いのであれば検討しましょう。

ここでは以下のように動いていきます。

① 候補となる老健(ケアハウス)へ料金や空床などを確認 
② 老健(ケアハウス)へ申し込み
③ 希望の条件と声のかかった施設の状況を考慮して1番ベストなところへ入居

③については各々考えがあると思います。

『特養の待機として長くいても大丈夫な老健があったら、そこに入りたい』
『転々としても良いからリハビリの手厚いところに入りたい』
『身の回りのことは自力でさせたいからケアハウスが良い』

そういった要望と、声のかかった施設を照らし合わせて決めていきましょう。

要支援1~2の場合

要支援の認定で月10万円の費用に収めたいのであればケアハウスを目指します。

大まかな流れは今までと変わりません。

① 候補となるケアハウスへ料金や空床などを確認 
② ケアハウスへ申し込む
③ 希望の条件と声のかかったケアハウスの状況を考慮してベストなところへ入居

ケアハウスは入居一時金が必要で、10万円~50万円あたりです。

初期費用が払えるのであれば、あとはアクセスや雰囲気、医療機関が近いなどの条件と照らし合わせていきましょう。

管理人

ただしケアハウスは数も少なく待機となる可能性もあるので注意しましょう

生活保護で有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅を探すなら検索サイトが効率的

年金だけで老人ホームに入る以外にも、場合によっては生活保護を受けて入居する方法もあります。

そうなった場合は前述のとおり

◆介護付き有料老人ホーム
◆住宅型有料老人ホーム
◆サービス付き高齢者向け住宅
◆グループホーム

こういった施設への入居も考えられるのですが、この手の施設を特養・老健などと同じように探すとなると難しいです。

管理人

民間企業の運営する老人ホームだとリストアップしていない自治体が多いからです

そのため希望の老人ホームを簡単に探せるサイトを使いながらピックアップするのが最も効率的です。

こういったサイトから「生活保護相談可」といった文言がある老人ホームを見つけていきます。

気になる施設があれば、特養や老健と同様に連絡や空き状況などを確認していきましょう。

管理人

また、どの施設に入るときもそうですが見学は必ず行いましょう

パンフレットやホームページで見るのと実際に足を運ぶのでは印象が大きく変わることも。

『こんなハズじゃなかった・・・』なんて事態にならないよう、キチンと精査することが大切です。

以上が10万円以下で入れる老人ホームの探し方となります。

高齢者の増加に伴い、老人ホームの数や制度の充実などプラスの要因があるので入居先がなくて困ることは無いと思います。

希望の条件をハッキリとさせると自ずと候補が絞れてくるので、まずはどんな施設が良いのか考えてみましょう。