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看護師や医師以外にも自宅に来てサービスを提供してくれるものがあります。それが訪問マッサージです。医療保険が適応となるもので、通うことが難しい方などが気軽に利用できることから需要あるサービスと言えるでしょう。

理学療法士などのリハビリ職が施術する「訪問リハビリ」という介護保険サービスを利用すれば、自宅でマッサージを行ってもらうことは可能ですが、有資格者が行ってくれるものとなると医療保険による訪問マッサージしか存在しません。

麻痺や関節の痛みなど、自分の体に関することを有資格者に相談できることが大きな魅力です。実際にどのような流れで利用できるのか。どのようなサービスを受けることが出来るのかなどご紹介していきます。

 

サービスの内容

手足の筋肉の麻痺や関節の拘縮などの症状があり、医療上治療が必要な方に対して、鍼灸師などの国家資格を持つスタッフが自宅まできてマッサージをしてくれます。

原則的には身体的な理由などによって通院が難しい方を対象にしており、医師の同意書を必要とします。それが認められれば1割負担(場合によって3割負担)と安価で利用できます。

【このような方にお勧め】
◆歩行が辛く困難  ◆身体に麻痺がある
◆寝たきり状態   ◆介助や車イスが必要
◆その他身体に不自由がある

【利用する方に多い疾患】
◆脳梗塞  ◆くも膜下出血  ◆頸椎損傷  ◆パーキンソン病
◆骨粗鬆症  ◆大腿骨骨折  ◆変形性膝関節症

サービスの提供時間は1回あたり20分ほどです。週1回1時間施術するよりも、週3回20分受けた方が効果が高く、ほとんどの方は週2~3回ほどマッサージを受けています。

 

利用までの流れ

利用までの流れは以下の通りになります。

ステップ 内容
①申込み まずは事業所に電話orFAXします。
②体験 お試しで訪問マッサージを受けることが出来ます。この時に身体状態のヒアリングやサービスの詳細説明などの併せて行うことで、本利用後のイメージをより具体的に持つことが出来ます。体験は無料のところがほとんどです。
③同意書 医師の同意書が必要になります。マッサージを受けたい部位の診察している主治医から書面を貰わなければ保険適応となりません。ただ、ほとんどの事業所は同意書取得を代行してくれますので利用者側に手間はありません。
④サービス開始 同意書と契約が済めば、あとは日程調整の後にサービス開始となります。

 

介護保険サービスであればケアマネジャーが利用までの段取りを踏んでくれますが、このサービスは医療保険で利用するため、ケアマネを介することが出来ません。

ただ、どの事業所も顧客獲得のため面倒な手続きは可能な限り代行してくれます。初めの申し込みだけ行えばあとはスタッフが動いてくれるでしょう。

 

料金

医療保険ですので後期高齢者なら1割。前期高齢者なら3割です。負担割合によって料金に開きはありますが、ほとんどは給付がありますので重負担にはなりません。

費用は「局所数」「自宅までの距離」「負担割合」この3つで変わります。

※1割負担の場合  1局所 2局所 3局所 4局所 5局所
0~2km 212円 238円 264円 290円 316円
2~4km 292円 318円 344円 370円 396円
4~6km 372円 398円 424円 450円 476円
6~8km 452円 478円 504円 530円 556円
~10km 532円 558円 584円 610円 636円

施術する箇所(局所)によって26円増額されますが、これはどの事業所も同じです。

また、自宅と事業所の距離によって料金が変わります。ほとんどは2㎞刻みで加算され、10㎞以上離れていると受け入れ不可となるケースが多いです。

 

施術が必要な箇所のみしかマッサージ出来ない

利用には医師の同意が必要ということは先ほどお話ししました。ただ、了解を得たら身体全てにマッサージを施すことが出来るかと言ったら違います。医師から認められた箇所のみしかサービスを受けることが出来ません。これは医療保険制度で定められている事です。

(リンク)通所リハビリ(デイケア)であれば医師の同意などに関わらず、プログラムを組む専門職の裁量で、マッサージする箇所を決められるため自由度は高いですが、例えば医師が膝の拘縮予防のみ必要としか認めなければ、マッサージ箇所もそれに限られてしまいます。

また、そもそも医師が必要と認めなければ当然利用できません。特に整形外科医に多い印象がありますが、本人や家族が受けてみたいと思っても医師が認めなかったことでサービス開始に至らなかったというケースが今までに何件かありました。

そのため、事業所に連絡する前にまずは主治医にサービス利用の意思を伝えてみましょう。そこで了承が得られたなら事業所に連絡してサービス開始に向けて動くようにすると無駄が省けます。

料金も安くなるので、まずは近場にある事業所に頼んでみるのが1番良いでしょう。施設に入居している方であれば他入居者で利用している人が既にいるでしょうから、その方あるいあは相談員に聞いてみると案内してくれます。(医療保険によるサービスですので、どの老人ホームでも関係なく利用できます)