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『老人ホームの支払いが回らない、、、』
『老人ホームに入りたいけどお金がない』
『払えないと追い出されるのかな?』

入居したは良いものの、予想以上に長生きしたり介護度が上がったことで想定していた金額より高くなることで支払いが難しくなることがあります。

また、老人ホームに入居したくても費用が払えないという理由で断念している人も。

管理人

こういった相談もよく受けますが大丈夫。お金が無くても老人ホームで生活することは可能です。

この記事でわかること
◆老人ホームごとの具体的な費用
◆今よりも安い老人ホームに入居できる方法
◆収入が少なくても入居できる老人ホーム

こういったポイントをご紹介していきます。

この記事を読んでいる方には、、、

◆これから入居を検討している人
◆既に入居していて支払いに困っている人

両者に分かれると思いますので、それぞれ分けてご紹介していきます。

 【これから入居を検討している人向け】老人ホームの基本的なこと

まずはこれから老人ホームへ入居しようと検討している方たちに向けて、老人ホームの基本的なことをお話ししていきます。

管理人

「老人ホーム=入居金が膨大」という何となくのイメージだけ持たれている方たちも多いです。

そのため、まずは老人ホームの基本的な部分からご説明していきながら、それぞれのご家庭に合った施設を見つけていけるよう勧めていきます。

老人ホームの種類について

老人ホームと一言でいってもたくさんの種類があります。

老人ホームの種類

細かく分類すると他にもありますが、現在主流で使われているのがこの8種類です。

それぞれの特徴をおおまかに言うとこのような形になります。

種類 どんな施設か?
特別養護老人ホーム 寝たきりの人が安い費用で入居できる。人気が高い。
養護老人ホーム 契約ではなく「措置」で入居。身寄りがない、虐待を受けている等の理由が必要
介護老人保健施設 リハビリをして在宅復帰を目指す施設。3~6か月ほどで退去となる。
ケアハウス 自分のことは自力で出来る人が入居可能。費用が安い。
グループホーム 認知症の人が穏やかに過ごせる施設。
介護付き有料老人ホーム 他の施設に比べても費用が高い傾向にあるが、その分質の高いケアを受けられる。
住宅型有料老人ホーム 介護付き有料老人ホームと似た料金形態。サービスは外付けで利用する。
サービス付き高齢者向け住宅 介護サービスのついた介護者用賃貸物件を借りるイメージ。

また、施設によって受け入れ可能な介護度が変わってきます。

ukeire kaigodo

あくまでも目安になりますが、施設によっては介護度を理由に断られてしまうこともあるのでご注意を。

施設ごとの特色や詳細については上にそれぞれリンクを貼ってあるのでご参照ください。

老人ホームの費用相場

次に施設ごとの利用料の相場になります。

名前 入居一時金 月の利用料
特別養護老人ホーム 不要 10万~15万円
介護老人保健施設 不要 12万~17万円
ケアハウス 10~50万円 7万~15万円
グループホーム 10~50万円 20万円
介護付き有料老人ホーム 0円~500万円 20万~30万円
住宅型有料老人ホーム 0円~500万円 20万~30万円
サービス付き高齢者向け住宅 家賃の2~3か月分(敷金) 20万~30万円
家族

やっぱり、、、特養でも月10万円は掛かるのね、、、

利用料の1番安い特養ですら月に10万円は掛かります。

しかしこの金額はあくまでも所得のある人たちの金額です。

管理人

特養や老健の素晴らしいポイントは、収入に応じてココから更に費用が安くなる点にあります

後ほどお話ししますが、所得や預貯金によっては月に5万円ほどで入居することも可能です。

また、他にも方法はありますので、お金がない=老人ホームに入れないと落ち込まなくても大丈夫。

いままで相談を受けたなかで、お金がないという理由で入居できなかったことは1度もありません。今は制度や施設が充実しているので必ず入居することができます。

管理人

ただ、そのためにやらなければいけない事があります

年金などの収入や預貯金などをチェックしておく

ご本人の経済状況を把握することは必ず行いましょう。

抑えておきたい項目
◆年金額
◆預貯金
◆持ち家などの不動産(評価額も含め)
◆株や証券
◆経済的援助をしてくれる人・その金額
◆その他に定期的に入ってくるお金

年金額と預貯金は必ず確認しておくようにしましょう。

管理人

この金額を抑えておくことで今後の老人ホーム選びの方向性が決まっていきます。

では、収入や預貯金がどれくらいか把握できたら入居する老人ホームを具体的に絞っていきます。

特養や老健・ケアハウスあたりが狙い目

この記事を読んでいる方の多くは恐らく入居費用の捻出で困っているでしょう。

そういった方たちにまず最初にオススメしたいのが「特別養護老人ホーム」と「介護老人保健施設」「ケアハウス」の3つです。

管理人

どれも費用が安く、本人の経済状況に応じて費用が安くなるためお勧めできます。

そのなかでも特養と老健は費用が安くなる制度があるので、上手く活用することで年金内で入ることも可能に。

費用が安くなる2つの制度

あまり知られていないですが、特養や老健に入居する人には是非とも活用してほしい制度があります。

◆介護保険負担限度額認定
◆社会福祉法人等による利用者負担の軽減制度

※老健は「社会福祉法人等による利用者負担の軽減制度」を使うことができないのでご注意ください。

ではそれぞれがどのような制度かご説明していきます。

介護保険負担限度額認定証

所得や預貯金が一定以下の場合に、食費と居住費が既定の料金を下げてくれる制度です。申請は役所にて行います。

段階 要件
第1段階 生活保護又は市町村民税世帯非課税である老齢福祉年金受給者
第2段階 市町村民税世帯非課税であって、本人の課税年金収入と合計所得金額と非課税年金収入額の合計額が年額80万円以下
第3段階 市町村民税世帯非課税であって、本人の課税年金収入と合計所得金額と非課税年金収入額の合計額が年額80万円を超す
第4段階 市町村民税世帯課税である

市民税が非課税の場合はこの制度が使えますので、該当する方は是非とも申請すると良いでしょう。

これを受けることにより以下にまで費用が抑えられます。

【特養の多床室の場合】

  要介護3 要介護4 要介護5
第1段階 46,000 48,000 52,000
第2段階 60,000 62,000 66,000
第3段階 68,000 70,000 73,000
家族

要介護5でも6~7万円くらいに下がるのね!これなら入れるかも!

老健でも7万円~8,5万円ほどで入居できるようになります。

この制度を使うことで施設入居ができる方たちも増えるので、是非とも参考にしてください。

社会福祉法人等による利用者負担軽減制度

これは介護保険負担限度額認定よりもさらに知られていない制度ですが、是非とも活用してほしいものの1つです。

残念ながら老健では利用することができませんが、特養への入居を検討している方は該当するか試してください。

制度を使うための条件
市町村民税非課税の方で、以下の条件の全てを満たす方のうち、申請に 基づき市町村から認定された方。

 1.年間収入が単身世帯で150万円、世帯員が一人増えるごとに50万円を加算した額以下であること。
 2.預貯金等の額が単身世帯で350万円、世帯員が一人増えるごとに100万円を加算した額以下であること。
 3.日常生活に供する資産以外に活用できる資産がないこと。
 4.負担能力のある親族等に扶養されていないこと。
 5.介護保険料を滞納していないこと。

この制度を使うことで

◆介護保険サービスの自己負担分
◆食費
◆居住費

この3つが4分の1あるいは2分の1まで下げられます。

管理人

地域にもよりますが、この制度を使えば月の利用料が5万円以下になることも。

生活保護は受給できないけど施設の費用を支払うのは難しい。そういったギリギリのラインの方たちを救済する上でも利用されています。

先ほどもお伝えしましたが、認知度は低くケアマネでも知らない場合も。自分たちのご家庭で該当するかどうか検討してみてください。

それでも入居が難しければ生活保護という手も

管理人

それでも入居が難しいということなら生活保護を受給してみるのも手です。

家族

でも、収入のある人と一緒に住んでるから受給できないんじゃ、、、

確かに今のままでは受給が難しいかもしれません。しかし、入居と同時に住民票を移す(あるいは世帯分離)することで受給できるケースも。

◆特別養護老人ホーム
◆ケアハウス
◆グループホーム
◆介護付き有料老人ホーム
◆住宅型有料老人ホーム
◆サービス付き高齢者向け住宅

こういった施設であれば入居と同時に住民票を移すことができますので、生活保護の受給が出来るかも知れません。

生活保護に該当する可能性のあるケース
◆国民年金以外に収入がない
◆土地もない(売却額<売却に要した費用 の場合も含まれる)
◆配偶者も国民年金程度
◆1~2か月分の生活費しか預金がない
こういった方であれば入居と同時にご本人だけ生活保護という可能性が出てきます。

それ以外の細かい部分については地域によって非常に細かい設定になっているので説明は省きます。

入居と同時に生活保護になれそうかどうかについては、生活保護を担当する課に問い合わせてみると良いでしょう。

住民票を移すことができますので、生活保護の受給が出来るかも知れません。

事前に把握しておく情報
◆世帯全員の収入
◆預貯金
◆不動産があれば名義は誰か
事前に調べたうえで入居と同時に生活保護になれそうかどうかを聞いてみましょう。
管理人

特養以外にも生活保護OKの老人ホームは沢山あります!同時に候補となる施設を探しておくと良いでしょう。

生活保護でも入居できる老人ホームを探す

【老人ホームの支払いが難しくなってきた人向け】

続いて、いま老人ホームにいるけど支払いが難しくなってきた方たちに向けてお話ししていきます。

特に有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅に入居している人に多いのですが、、、

◆思った以上に長生きしている
◆介護度が上がったことで想定よりも金額が高くなった

こういった理由で支払いが回らなくなり、他の老人ホームを検討している方たちが地域包括支援センターに相談にくることがあります。

管理人

こういったケースではどうするのが良いのでしょうか。順にご説明していきます

そもそもどの程度なら滞納しても大丈夫か?

これは「契約書」や「重要事項説明書」に記載があると思いますが、3か月以上の滞納があった場合は退去とする施設が多いです。

それ以前に滞納があると恐らく生活相談員などから『お支払いが滞っていますよ』という旨の連絡が入ると思いますが、それでも滞納が続いて3か月分を超えると退去を案内されます。

管理人

私も色んな老人ホームで契約の場に立ち会ってきましたが、やはり3か月が1つの目安です。

支払いが滞るとどうなる?その後の行先は?

支払いが滞ってくるとどうなるでしょうか?

まずは入居時の連帯保証人や身元引受人へと連絡がいき、そちらへ支払いの打診をします。

その方が払ってくれれば良いのですが、それでも難しいようであれば退去です。

管理人

その時は施設側で別の施設を見つけて、そちらへ案内されます

大抵は老健や安い有料老人ホームへ行くことに。

しかし当人は介護がないと命の危険にかかわるような高齢者ですので、ニュースで取り上げられる家賃滞納者の強制退去とは少し異なり、割と穏便です。

また、福祉業界の風潮なのか滞納者に対してそこまでシビアに対応していないケースが見受けられます。

◆支払いがないことを強く責められる
◆次の住まいが決まっていないのに追い出される
◆支払いを催促する電話が何度もくる

こういったケースは業界で聞きませんので、そこまで不安になることはありません。しかし出来ることなら回避したいと思うでしょう。

滞納による強制退去を避けるために今からできることを3つご紹介します。

滞納せずに支払っていくための3つの方法

このままでは支払いが厳しくなる。そうならないために何ができるのか。

ネットで調べていると「オプションサービス費用などは家族対応で抑える」など書かれていることもありますが、こういった方法はお勧めしません。

管理人

かかる労力の割にあまり費用が安くならないからです。

なぜ老人ホームに入居したかと言うと、家族では介護が難しくなったからではないでしょうか。

家族の負担を減らすために入居したにも関わらず、それでは元の木阿弥です。

そういった方法ではなく根本から解決していくために実践する3つの方法をご紹介していきます。

①特養や老健などの公的老人ホームに移る

これは最もベターな方法です。

月々10万円程度で入居でき、入居一時金も不要の施設に入ることで利用料が賄えるように。

管理人

個室でも15万円~20万円なので、今いる老人ホームよりも安くなるでしょう。

ただ、デメリットとして、、、

◆特養にはすぐ入居するのが難しい
◆老健は3~6か月で退去となる

思うようなタイミングで入居できなかったり、入居できたとしても3~6か月で次の住まいを探す必要があります。

期間にある程度の余裕があれば話は別ですが、期限が迫っているようであればひとまず老健に移り別の方法を探すのが得策と言えるでしょう。

特養に早く入れる方法はあるのか?優先度別に6つ紹介

②費用の安い有料老人ホームなどに移る

今よりも費用の安い有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅・グループホームに転居する方法です。

◆地方
◆築数が長くて古い
◆多床室

こういった、いわゆる不人気と言われるような所なら有料老人ホーム・サ高住でも安く入居できる可能性が高まります。

管理人

今いる施設の価格にもよりますが、月額で25万円を超えているなら別の施設を探してみましょう。

月額20万円以内で入れる民間の老人ホームもたくさんあります。特養の入居が難しかったり、老健を転々とすることを避けたい場合には有効なので試してみると良いでしょう。

③生活保護を受ける

【これから入居を検討している人向け】でも書きましたが、施設を移ると同時に生活保護を受給する方法があります。

生活保護を受給するおおまかな要件
①収入が月10万円以下
②預貯金が入居費用の2か月分を下回っている
③評価額500万円以上の不動産を所有していない
④経済的に援助できる親族がいない

自治体によって基準はマチマチで一概に言えない部分が多くありますが、ザックリいうと①~④に全て当てはまれば転居と同時に生活保護を受けることが可能です。

生活保護でも入居できる老人ホーム
◆特別養護老人ホーム
◆介護老人保健施設
◆ケアハウス
◆グループホーム
◆介護付き有料老人ホーム
◆住宅型有料老人ホーム
◆サービス付き高齢者向け住宅

このように生活保護でも入れる老人ホームは沢山ありますので、候補を探していきつつ同時進行で生活保護を担当する課に相談すると良いでしょう。

生活保護でも入れる老人ホームはあるのか?探し方も紹介します!

どんなにお金が少なくとも入れない老人ホームは無い

お金がないから老人ホームに入れない・移れない、という相談が地域包括支援センターにたくさん来ます。

管理人

しかし今まで経済面を理由に入居できなかった・移れなかった人はいませんでした。

いまでは高齢者の介護・医療を支えるために色々な制度や老人ホームが出来ています。

そういった社会資源を活用することで、どんな状況でも施設に入ることが可能となります。

この記事を参考にして頂きながら候補となる老人ホームを探すと同時に、今回説明しきれなかった部分(生活保護の細かな条件など)については役所や地域包括支援センターへ相談してみると良いでしょう。

行動するなら早いうちが良いです。お金・時間に少しでも余裕のあるうちにアクションしましょう。