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インターネットや巷の声でも「特養は待機者が多くて入所出来ない」と耳にします。

確かに、既存の老人ホームのなかでも圧倒的に希望者が集中している状況ですので、入りたいタイミングで入所することは困難です。

ほとんどの方は申し込みをしてから1年以上経過して、やっと施設から声が掛かります。

少し前までは待機者が200名以上にまで膨れ上がっていましたが、現在では少し落ち着き、50名~100名ほどになっています。

特養入所はどんな仕組か?また、裏ワザはあるのか?についてお答えします。

今回は、なぜ特養の入所が難しいのか。その現状や、入所の順位を決める仕組み。

そしてネットで散見する「特養入所の裏ワザ」についてお答えします。

特養入所を早める裏ワザって存在するの?

まず初めに。いきなりですが特養への裏ワザについて。

管理人

残念ながら特養入所を早める裏ワザは存在しません

コネ入所は稀に見かけますが、特別な手法はこの世にないのが現状です。

管理人

しかし入所を早める方法ならあります

(リンク)特養に早く入りたい!少しでもスムーズに入所する3つの方法

リンクの方法を参考&実践することで、待機期間を短縮することが可能になります。

あらゆる特養へ入居してもらった私の実経験を全て盛り込んでいますので、早期の入所を希望する方はご覧ください。

特養への待機者の現状

先程お話しした通り、以前は200名以上の待機者がいましたが、2015年の介護保険制度改定によって要介護1以上だった要件を、要介護3以上と引き上げました。

それに加え、待機者のあまりの多さに策を講じるべく、各自治体も特養の数を増やすために各地で整備していった背景があります。そういった要因もあり、現在は50~100名ほどにまで減少しております。

入所要件が要介護3以上となったことで申し込みのハードルは上がりましたが、ライバルは減ったと言えます。

 

とりあえず申し込みしている人も多い

数字だけ聞くと大勢のライバルがいるように思いますが実際には少し異なります。特養の相談員から頻繁に話を聞きますが、順番が回ってきた申込者へ入所案内の電話をすると、「有料老人ホームに入所しているので結構です。」と断られたり、「今はまだ自宅で面倒を見ていくつもりです。」と言われるケースが多数あります。

応募した人の中には、今すぐ入所したい方もいれば、とりあえず手続きだけでも済ませておこうと考える人も当然いらっしゃいます。そのため、今すぐ入所を希望している、言わばライバルたちは全待機者の6割程度でしょう。

 

入所順位の決め方

公平性を保つために申込者の状況に応じて点数をつけ優先順位を決めます。空きが出れば順位が1番高い人に声を掛け、その人が入所を断れば2番目の人へ声を掛ける流れです。

各自治体で点数の付け方が異なりますが、どのような方式になっているのか一例をご紹介します。

要介護区分

 

要介護区分 点数
要介護5 50
要介護4 40
要介護3 30

 

認知症の状況

 

認知症の状況 点数
認知症Ⅱb以上 10
認知症Ⅰ~Ⅱa以下
認知症なし

※ Ⅱb…日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さが家庭内で見られるようになるが、誰かが注意していれば自立できる状態

  Ⅱa…日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さが家庭外で多少見られても、誰かが注意していれば自立できる状態

世帯の状況

 

世帯の状況 点数
単身世帯 40
希望者以外が75歳以上のみの世帯 30
主たる介護者が病弱等の場合 30
希望者以外が65歳以上のみの世帯 20
複数の高齢者などを介護する世帯 15
主たる介護者が生計中心者として稼働している 15
上記のいずれにも該当しない世帯

 

その他特殊な事情

1.主たる介護者の病名が癌や難病などの場合10点加算とする

2.その他特殊な事情がある場合、その都度個別に審査し加算点を決めることとする。

 

計算例

Aさん宅は夫婦2人世帯で妻は病弱。ともに80歳。夫は要介護4で認知症はⅡbである。

≪計算方法≫

・要介護区分    40点(要介護4)
・認知症の状況   10点(Ⅱb以上)
・世帯の状況    30点(希望者意外が75歳以上のみの世帯)
・世帯の状況加算  10点(主たる介護者が病弱)
合計       90点

90点がAさんの点数になります。この計算方式では100点満点としているため高得点と思いがちですが、特養に申し込む方たちは同じような状況に置かれています。そのため90点でも優先順位は20番目くらいでしょう。100点の方も各施設に数名はいらっしゃいます。

 

高得点でも入所までに時間を要する

先程のような方式に沿って希望者に点数を付けます。空きが出ればその都度待機者へ声を掛けますが、そのペースは非常にゆっくりです。

もともと特養は「終の住処」と呼ばれています。そのため1度入所すれば、逝去されるか、長期入院による退所しか空きの出るタイミングがありません。

しかし、このような事は多発しません。どんなに多くても年間で20~30件程です。そのため待機者が入居できる件数も同様になります。このスローペースと、高齢化に伴う申し込み件数のスピードのバランスが合っていない事が、待機者を抱える原因となっています。

90点という数字になったAさんが入所するには1年以上の年数が必要になります。更に点数が低く、例えば80点の人は順位が60番ほどにまで下がりますので、必然的に入所は先延ばしとなります。

 

入所の時期を早めるには

私が相談を受けるなかにも、早急に特養へ入所してほしいケースが沢山あります。しかし、そこは公平な基準が定められていますので、ベストなタイミングで入所するのは難しいです。

特養へ早期に入所する方法を色々と考えておりますが、やはり裏ワザのようなものはありません。少しでも早くするにはなるべく多くの特養へ申し込みをする。が最も有効な手段です。

多くの特養へ手続きを行うと非常に面倒ですが、少しでも早めるためであれば仕方ありません。私も実際に泣きそうになりながら書類を作っております…。入所可能な施設であれば他の市区町村も含めて応募します。

管理人

その他にも入所を早める方法がありますので下のリンクをご参照ください

(リンク)特養に早く入りたい!少しでもスムーズに入所する3つの方法

 

待機者の少ない特養が増えてきた

要介護3以上の要件と、特養が新設されてきたこともあり待機者が非常に少ない施設の話を耳にするようになりました。

この前も特養の相談員が希望者募集の営業に来ましたが、今まででは考えられなかったことです。

こういった話が出るのはユニット型個室を運営する所が中心ですが、いくら特養とはいえユニット型のように高めの費用だと希望者が集まらないのでしょう。

そのため、もし毎月15万円ほどの費用を支払えるほどの経済力があるならば、片っ端から申し込む方法以外にも、施設に待機状況を直接確認する作戦も良いでしょう。

営業を掛けるほどに申し込みが欲しい特養が隠れている可能性も十分にありますので、いちいち書類を作成しなくても、電話で確認して、食いつきが良さそうな特養にだけ書類を出す方法もあります。