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『老人ホームに入ってほしい…』
『なのに何で嫌がるの!』
『もう疲れた…。説得してもピクリとも動いてくれない…』

 

こんな思いを抱えた家族は大勢いらっしゃいます。

自宅で生活するには限界を迎えているにも関わらず

おじいちゃん

老人ホームなんて入らんぞ!

と強く拒否する親。

でも、心配で仕方なくて入居してほしい家族。

 

管理人

両者の気持ちは痛いほどわかります。ですが、事態は深刻です。どうにかせねば!

 

「入居は絶対しない!」そんな親を施設に入れるには?その時家族が持つべき心構えや入居の方法、タイミングなどをご紹介します。

頑として入居したくないと主張する高齢の方はいらっしゃいます。

ですが、このままではサポートする家族も疲弊してしまいます。

こういったケースをどのように動かしていくのか。私たちも普段から似たようなケースに対応しておりますが、なかなか特効薬は見つかりません。

ですが、何かしら出来る策はあります。

そのため今回は、施設へ入る事を拒む親へ、どのような事が出来るのか。そして、実際に入居に至った方たちはどんなタイミングだったのか。

そして最後に、家族の方に持っておいて頂きたい心構えについてご紹介していきます。

 

 

【まず初めに】説得よりも納得を

本人に話をする際「どうにかして説得しないと!」と思っていませんか?

事実・正論・常識。これらを並べて説得させようとしていませんか?

管理人

お気持ちはわかりますが、それでは本人の拒否はより強くなってしまいます

「説得」してしまうと、本人はより頑固に。当然、施設入所の道は遠ざかってしまいます。

そのため、私も業務の際に気を付けていることがあります。

管理人

それは、「説得」より「納得」してもらうことです

認知症の方への対応方法の大原則であり、この「納得」が、事態を柔和に、そして穏便に解決へとむかわせてくれます。

以上の前提を心に留めておきながら、実際に私たち専門職がどのように「納得」をもらっているか。

いくつかご紹介します。

 

本人が少しでも納得して老人ホームへ入るために出来る4つの対応方法

嫌がる本人を最終的には施設へ入居してもらうことができた4つの方法をご紹介します。

①まずは介護保険サービスに繋げる
②ケアマネジャーから遠回しにジワジワと言ってもらう
③主治医から「そろそろ…」と言ってもらう
④老人ホームのイベントに参加する

この4つが特に効果があったように感じます。

では①~④までを掘り下げていきましょう。

①介護保険サービスに繋げるorお泊りサービスへと繋げる

いきなり施設入居となるとハードルが高いです。

そのため、まずは「第3者にお世話になる」ということに慣れることから始めます。

◆「何も利用してない人」→デイサービス・ホームヘルパー など
◆「デイサービスを利用している人」→ショートステイ など

自宅を離れて介護を受けることに慣れることに最初のハードルを設定します。

管理人

入居というゴールを見据え、最初の1歩を設定しましょう!

認知症の方がなぜ老人ホームを拒むかというと「どんな所か知らない」からだと私は考えます。

おじいちゃん

知らないところに連れて行かれる!

という一種の恐怖心があります。

そういった方に「老人ホームって快適だから」と言っても暖簾に腕押しです。

だからこそ、まずは「介護を受けるイメージ」を実際に体験してもらう必要があります。

管理人

ここはケアマネを交えながら動きましょう!

②ケアマネジャーから遠回しにジワジワと言ってもらう

非常にナイーブな話題ですので、家族同士で話すと、どうしても言葉尻が荒くなってしまいます。

管理人

気を許した関係だからこそ、そして何より本人も貴方を信頼しているからこそ、言葉が強くなってしまうのです

そのため、こういった話題はあえて第3者に委ねるのも有効な手段です。

ただ、ケアマネジャーとは今後もお付き合いが続きます。

当然、本人との関係性は良好に保ちたいので、あまり直接的には言わず「時間をかけてジワジワ」と納得を貰うような関りをしてもらいます。

管理人

私が担当している方がこの前施設に入ったんですよ。そうしたら3食ちゃんとに運ばれるし、コールを押せばスタッフが来てくれるっていうから家より安心だって!

から始まり…

管理人

○○さんは老人ホームに入ろうとか思わないんですか?

と入居を意識させるような言葉がけをしてもらいます。

これを毎回の訪問、あるいは様子を見ながら時間をかけて話していきます。

専門家であり日頃から支援しているケアマネジャーの言う事ですから、意外にも簡単に「YES」がもらえることも。

管理人

時間は掛かりますが、家族の関係性は壊さずに進められます

③主治医から「そろそろ…」と言ってもらう

いまの高齢の皆さんは医者=とてつもなく偉い人、というイメージがあります。

そんな偉いお医者様に「そろそろ老人ホームも考えたらどうです?」と言われたら、意外にも入居をOKしてくれることも。

管理人

特に男性には効果のある方法です

そのため、受診の際に家族も付き添いましょう。そこで主治医へ説明して一芝居うってもらいます。

診察室に入っていきなりお願いされると医者としても迷惑です。予め手紙を書いて受付の際にスタッフに渡しておきましょう。

◆今の大変な状況
◆家族として施設を考えている
◆本人は拒んでいる。
◆入居ができないと周りも大変

こういった内容を盛り込んでおくと、主治医も本人へ上手く説明しやすくなります。

④老人ホームのイベントに参加する

①で「老人ホームがどんな所か知らない」ことが拒否の理由の1つと説明しました。

そこで、近隣で開催されている老人ホームのイベントに参加することで、施設を知ってもらおう、という作戦です。

管理人

楽しい雰囲気ですので、良い印象を持ってもらえる可能性も高いです

納涼祭や地域イベントが開催されているので、公民館の掲示板や近隣施設に直接連絡して確認してみましょう。

以上①~④でした。

しかし、これら作戦を実行してもダメなケースもあります。いや、ダメなケースの方が多いと言って良いでしょう。

では、こういった方たちはどんなタイミングで施設入所に至っているのか。経験則からお話します。

本人に弱りが見られた時。それが最も多い入居パターン

実際に関わっていると、あの手この手を尽くしてもダメだった…。という方は多いです。

ですが、このまま先が見えず自宅で暮らす親の介護を続けるのも非常に辛いでしょう。

あくまでも「こういうタイミングが多い」という話ですが、今までの経験で、実際に入居に至ったのはどんな時なのかというと…

◆骨折や持病の悪化による入院
◆認知症状の悪化が見られた時
◆家族が倒れたorこれ以上どうしても介護できなくなった時

こういった際に本人が仕方なく入居するパターンがほとんどです。

家族としては心労が絶えないでしょう。

管理人

手を尽くしても事態が動かないこともしばしば。こういったケースは私たちも腹をくくって長期戦を覚悟します

今までのケースを見ていると「本人に弱りが見られる」「入居する以外どうにも立ち行かなくなる」パターンが多いように感じます。

あまり急ぐのは禁物。けど準備は早めのうちが吉

少しの説得や対応で入居が叶うケースは非常に稀です。通常は早くても数カ月。長いと数年スパンになるとも。

ただ、無理に説得して関係が崩れてしまうと、いざと言う時の動きに支障がでてしまい本末転倒です。

そのため、家族の方もあまり肩肘を張らないようにしましょう(難しいとは思いますが)。

管理人

焦りは禁物。ただ、水面下で準備は進めておきましょう

入居のタイミングはふとした瞬間に訪れます。その時に

家族

あぁどこの施設にしよう…

では遅すぎます。それにバタバタ動きながら決めた施設では後の後悔も大きいでしょう。

そのため。入居する施設はあらかじめ目星をつけておくようにしましょう。

私も以前、在宅で暮らすのはとうに限界を超えている方の対応をしていました。

その時、とある介護付き有料老人ホームに(家族と一緒に)予め目星をつけておき、施設に「こういった方がいて、入居を考えている」と話していました。

そしてある日、

おじいちゃん

泥棒が狙ってる!危ない

と、幻覚症状が強くでたため…

管理人

ここは危険です。今すぐに避難しましょう!

と提案して介護付き有料老人ホームへお連れし、そのまま体験入居⇒入居、となった方が居ました。

これも事前に目星をつけていたからです。この動きが無ければ下手したら精神科病院への入院もあり得たでしょう。

拒否の強い方の場合、水面下での準備は非常に大切です。

管理人

家族の方も事前に見学も行かれており、納得&安心した上での入居でした

これも事前準備あってのものです。

事態はすぐに動かないかも知れない。しかし、出来ることは早めに。

まずはお近くの老人ホーム探しから始めてみませんか?

 

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