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長かった施設選びも遂に契約まで来ました。これを終えればあとは入居日を決めて住まいを移すだけです。

ですが、この契約という作業も今後の施設生活に関わる重要な部分です。気を抜かずしっかりと行いましょう。

「契約ってどんなところに気をつけたら良いんだろう?」
「どんな点を確認しておくの?」

色々な疑問が浮かんでくると思います。

 

契約前には疑問をなるべく無くせるように!

見学や体験入居まで至ったのなら、その老人ホームに関する疑問はほとんど解決したと思います。

ですので、この期に及んで

「〇〇ってどうなっているんですか?」

と質問攻めしないようにしましょう。契約の際に確認しておくポイントは多くありません。

そして私が「これだけは気をつけてみてほしい」と思うものが1つあります。

今回は、契約書や重要事項説明書に記載されている内容や、大切だと感じているポイントについてご紹介します。

 

 

契約書や重要事項説明書に記載されている内容は?

契約書に署名・捺印するイラスト

契約を取り交わす際に使用する書類は、大まかに分けて2種類あります。

1つ目は契約書。2つ目は重要事項説明書です。それぞれで役割を分けております。

 

契約書の役割や記載されている内容

「入居にあたって、あなたと施設でこんな約束事をしましょう」というのが契約書です。

大まかな内容については各施設で大きな違いはありませんが、それぞれ微妙に変わってきます。

また、特養や老健、ケアハウスなどは比較的契約書に記載されている内容量がそこまで多くありませんが、有料老人ホームやサ高住では細かく記載されており、1つ1つ確認すると膨大な量になります。

【契約書に記載されている内容】

◆契約の目的         ◆退去要件
◆入居者の権利        ◆契約終了のタイミング
◆提供サービス        ◆苦情・相談窓口
◆費用            ◆賠償責任
◆居室の明け渡し・原状回復  ◆身元引受人
◆禁止行為          ◆個人情報保護
などなど…

各項目について「うちの施設ではこのような取り決めをしています」という文言が難しい言葉で書かれています

 

重要事項説明書の役割と記載されている内容

「あなたの入居する施設はこんな概要です」という施設の説明書類の役割を果たしています。

その施設によって概要が変わりますが、大まかな項目については各施設で違いはありません。

【重要事項説明書に記載されている内容】

◆企業・法人の概要      ◆施設の概要
◆建物・土地の概要      ◆設備の概要
◆サービス内容        ◆人員配置
◆医療体制          ◆利用料金
◆入居者の状況        ◆相談・苦情窓口
などなど…

契約書に比べるとわかりやすい文言で記載されていることが多いです。

しかし、見学や体験入居をすでに実施されている方に関しては把握している情報がほとんどです。

契約時の重要事項説明書については、さらっと目を通す程度で構いません。

(リンク)施設への苦情はどこへ言うべきか?

 

 

契約の際に確認した方が良い4つのポイント

赤字でチェックを入れる

提供サービスや退去要件、入居者の権利などについては契約日より前もって確認すべき内容ですが、契約の際に施設側と確認しておいた方が良い点がいくつかあります。

【契約の際に確認すべきポイント】

◆費用の支払い日及び支払先
◆入居金の具体的な返還方法
◆身元引受人(身元保証人)の役割
◆亡くなった際の施設と身元引受人(身元保証人)との連携

以上の4点は契約のタイミングで確認しておきましょう。 特に…

◆入居後に求められる身元引受人の役割
◆亡くなった際に施設がどこまで手を貸してくれるのか

こういった点については施設側と共通認識を持ってくと、有事の際にスムーズな連携が図れます。

ですので、契約の際には身元引受人(身元保証人)が必ず同席するようにしましょう。

代理の方ではダメです。本人、身元引受人、施設の担当者の3者で契約を行うのがベストです。

(リンク)身元引受人に求められることは?

 

 

契約書で気をつけることはたった1つ

老人ホームをチェックする高齢女性

契約を結ぶ際に私が1番大切だと考えているのが、「あなたが1番大切にしている項目が契約書に記載されているのか」ということです。

例えば、あなたが「最期までこの施設で生活したい!」という強い要望があったとしましょう。

しかし、担当者が「うちは看取り実績があるので安心ですよ」と口で言っても、その旨が契約書に記載されていないのであれば注意が必要です。

あなたが希望を伝えて「わかりました!」「任せてください!」と口頭で了解を得たとしても、担当者が異動などで変われば考え方も変わります。

そうなると契約時の約束も無かったことにされかねません。

契約書に記載がないのであれば作ってもらいましょう。

もちろん要望が全て通るわけではありませんが、あなたの安心した生活をより強固なものにすべく、施設側と話し合いながら互いが納得できる着地点を見つけてください。

ただ、契約の時に中身を確認して、そのとき急に「最期まで看取る内容の文言を入れてください」なんて言われると施設の方もビックリしてしまいます。

出来る限り、事前に契約書の中身を確認して、自分の思いと、記載されている内容を擦り合わせておきましょう。

老人ホームの退去条件はしっかり確認しておきましょう!

 

 

あくまでも最終確認の場

契約は、あくまで「最終確認の場」という状態にしましょう。

そのためには事前に契約書などの資料をじっくり確認する必要があります。見学の際などにお願いして見せてもらう、あるいは書類を1部貰い、持ち帰って確認してください。

中身を精査しながら、不明な点は施設の方に聞いてください。

その作業を繰り返すなかで施設での生活がより具体的にイメージ出来ますし、入居後に何か問題が生じた際に「知らなかった」という事態を避けることが出来るでしょう。

こういった準備を整えた後に契約を行います。そのため、契約する際は「退去となる要件は?」などという初歩的な質問はしません。

あくまでも最後の確認、共通認識を持つための場というスタンスです。

「契約前は入念に」
「契約時はスマートに」

これを心掛けてください。