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『特別養護老人ホームってよく聞くけど一体どんな施設なんだろう?』
『待機者も多いって聞くけど、なんで人気なんだろう?』

介護施設を探している人や老人ホームに興味を持たれた方であれば、1度は耳にする特別養護老人ホーム。

私も地域包括支援センターに勤めていると、特養に入りたいという問い合わせや、老人ホーム探しの第1候補に特養を挙げている人が多いです。

そのためか、特養に入りたくても入れない待機者が多く、ネットの記事で「入居まで何年も待たなければ…」といった記事も見受けます。

今回は特別養護老人ホームという施設について、その概要から費用、実際の生活や部屋の種類、医療体制などなど、数多くの特養に実際に足を運び、そして入居までお手伝いしてきた経験に基づいてご紹介していきます。

この記事を読めば、特養に関して大抵のことがわかります。入居する老人ホームを探している方であれば、この情報をベースに別の種類の施設を選ぶ際の参考にもなりますので、是非とも目を通していただけると幸いです。

目次

特別養護老人ホームとはどんな施設か?

まずは特養の概要について。

ここでは特養の運営主体や入居条件、申し込み方法や医療・リハビリの体制など基本的な説明をしていきます。

運営主体のほとんどが「社会福祉法人」

特別養護老人ホームは「介護老人福祉施設」とも呼ばれており、大抵は社会福祉法人が運営しています。

この社会福祉法人は社会福祉事業を行うことを目的とし、都道府県の認可を得ている法人です。

「介護保険事業計画」というものに基づいて特養などの施設の数を増減させているのですが、増やす際には自治体が運営する事業所を公募します。

自治体から「委託」という形で運営しますので、株式会社などの営利を目的とした所より福祉事業を目的とした社会福祉法人などが受託することが多いでしょう。

原則は要介護3以上でないと入居できない

介護が必要な方は要介護認定というものを受けており、軽い順から「要支援1・2」「要介護1・2…5」と7段階に分かれています。

管理人

この認定のなかでも特養は「要介護3~5」と重い介護度でないと原則入居できません

要介護3以上となると在宅介護も難しく、施設としても労力が大きい重介護の方ですので、行き場が狭くなりやすいです。

そういった方たちが途方に暮れないような意味合いでも特養は存在しています。

要介護1・2は「特例入所」という形で入居できる方法がある

しかし、状況によっては要介護1・2の方でも入居できるケースがあります。

「特例入所」と言われていますが、以下が条件です。

 

①認知症で、日常生活に支障を来すような症状・行動や意思疎通の困難さ等が頻繁に見られること
②知的障害・精神障害等を伴い、日常生活に支障を来すような症状・行動や意思疎通の困難さ等が頻繁に見られること
③家族等の深刻な虐待が疑われること等により、心身の安全・安心の確保が困難であること
④単身世帯である、同居家族が高齢又は病弱である等により家族等の支援が期待できず、地域での介護サービスや生活支援の供給が不十分であること

 

①・②は定義が曖昧ですが、文面だけを見ると『認知症の症状があって介護に困っている…』程度でも特例入所になりそうですよね。

実際は異なります。ここで言う①や②は認知症や知的・精神障害により自傷・他害行為が見られるような緊急性、逼迫性があるケースが該当するケースが多いです。

管理人

100人以上の待機者(先約者)を飛ばして入居するわけですから、特別な事情が必要になります

実際に私が特例入所できた事例としては…

◆街中で倒れていた記憶喪失のホームレスが帰る家もわからず特養以外に入れる施設もなかった
◆精神疾患の娘に虐待されて緊急的に分離する必要があった

このような事例でないと特例入所は難しいです。

そのため、要介護2以下の場合はひとまず特養以外の施設を探した方が良いでしょう。

申し込み方法は自治体によってバラバラ

特養への申し込みは自治体によってマチマチですがパターンとして2種類に分類されます。

①各施設に申し込む
②役所へ申し込む

この2つが主流です。

公的な施設というイメージが強いのか、『まずは役所を通さねば』と思っている方もいます。

しかし、大抵の自治体は①を採用しています。そのため候補となる特養があれば直接申し込んでOK。

管理人

①の場合は申込書を提出すると受理され、待機リストに加わることができます

申込書の入所方法は

◆各施設のホームページからダウンロード
◆施設に連絡して郵送してもらう
◆役所に問い合わせて取り寄せる

主にこの3つになります。入手方法は各自治体によってバラバラなので、そこは役所か、気になる特養があれば施設に直接、あるいはケアマネに聞いてみると良いでしょう。

②の場合は待機者リストを役所で管理している場合が多く、順番がきたら面談…という流れになります。

申し込み方法が各施設なのか役所なのか。これは自治体によってマチマチですので役所や特養、ケアマネ・包括に聞いてみると良いでしょう。

特別養護老人ホームの設備・人員面

あらゆる施設のなかでも特養の歴史は古く、設立から30年以上あるところも少なくありません。

長い歴史のなかで色々な制度ができ、改定されたため特養といっても色々なタイプがあります。

また病院のような治療に専念する場でもないので、配置されている人員も異なります。

居室の種類は大まかに分けて3種類

施設ごとに特色が異なりますが、そのなかの1つに居室の種類があります。

◆多床室・・・2人部屋or4人部屋
◆従来型個室・・・規定以下の個室
◆ユニット型個室・・・規定以上の広さにトイレのついた個室

※ユニット型とは?
少人数グループ(10人以下)をひとつの生活単位(ユニット)として区分けして、1ユニットごとに専用の居住空間と専任の職員を配置することにより、大規模(多数床)施設でありながら、小規模生活単位の家庭的な雰囲気のなかできめ細やかな介護ケアを行なうことができます。

設立から20年以上の古い特養は多床室が多く、開設5年未満の特養はユニット型個室が多数です。

プライバシーを重視する世論の背景から、多床室→ユニット型個室へと移り変わっています。

特養多床室
多床室のイメージ
従来型個室
従来型個室のイメージ
ユニット型個
ユニット型個室のイメージ

部屋の種類によって入居者の生活が大きく変わることはありません。変わるとすれば料金くらいです。

※費用については後ほど説明します。

看護師は日中のみ滞在のところが大半

特養は病院のような治療に専念する場とは異なり「生活の場」と捉えられています。

病院であれば看護師や医師が24時間体制で勤務していますが、特養は看護師が日中のみ在籍しているケースがほとんどです。

そのため夜間帯に何かあった際は電話で看護師に相談するケースが多いです。

家族

医療スタッフが夜間いなくて大丈夫かしら…

そのような心配をする家族もいますが、夜間帯も看護師が対応しなければならない方はそもそも特養に入居することは出来ません。

前述の通り「生活の場」ですので、治療・医療が常に必要な人は療養型病院や24時間体制の有料老人ホーム・サ高住などがオススメです。

管理人

医療スタッフの人件費を抑えられるため費用が安くなっている、とも捉えられます

特養が安い利用料で済んでいるのも賃金の高い医師・看護師が少ないことが理由に挙げられます。

たんの吸引や胃ろうの方は受け入れNGの特養もある

胃ろう

高齢者になってくると噛む・飲み込む力も低下してきます。それにより、たんを自力で処理できない方も出てきます。

また、管を通して胃に直接栄養を送る「胃ろう」をしている方もいます。

「たんの吸引」や「胃ろう」は軽微な医療行為として扱われており、介護職員でも一定の資格を持っていれば行えます。

そのため、看護師が不在の夜間帯でも上2つが必要な人を受け入れOKとする特養は多いです。

管理人

しかし一部の特養では受け入れNGの所も存在します

人材不足が深刻な介護業界。こういった医療行為のできる資格をもった職員が揃っていない特養もチラホラ

そのため、たんの吸引が必要な方、胃ろうの方が必ず特養に入れるかというと、そうとは言い切れないので注意が必要です。

病院受診は施設スタッフで行ってくれることがほとんど

ショートステイやケアハウスなどは原則として家族対応となっていますが、特養の場合は施設スタッフが対応してくれるケースが大半です。

体感ですが7~8割の特養がスタッフのみで対応。家族の付き添いは希望により、となっています。

それ以外のケースだと・・・

◆提携病院以外の受診は家族も同行
◆スタッフだけでなく家族も同行を求められる
◆家族が希望する病院に行く場合はスタッフが同行しない

残りの2~3割は上記のようになっています。

管理人

しかし、特養=スタッフが受診してくれると思って良いでしょう

地域密着型の特別養護老人ホームとは?

特養について調べていると「地域密着型特別養護老人ホーム」という名前を見かけることがあります。

家族

どういう意味だろう?わかるようでわからない・・・

地域密着型の特別養護老人ホームには以下のような特徴があります。

①定員が29名以下
②同じ市区町村に住民票がないと入居できない

ほとんどの特養は定員が50名から多いと150名近いです。

しかし地域密着型の場合は29名以下と小規模なのが特徴。ゆったりとした雰囲気が漂っています。

また②ですが、施設と同じ市区町村に住民票の置いている人でないと申し込みすら出来ません。

管理人

例えば世田谷区にある地域密着型特養に申し込みができるのは世田谷区民だけ・・ということになります

地域に根差しているのが地域密着型特養のポイントです。

反対に地域密着型でない特養を「広域型特別養護老人ホーム」と呼びます。

管理人

世の中の流れは地域密着型が増えています。しかし未だ大半が広域型です。

【もう少し掘り下げたい方はコチラ】地域密着型サービスとは?

特別養護老人ホームで提供されるサービス・1日の流れ

介護度の高い方たちが多い特養でどのような1日が流れていくのか。

そしてどんなサービスが提供されているのか。実際の現状も交えてご紹介していきます。

特養での1日の生活の流れ

大抵の特養では以下のようなスケジュールで1日が流れていきます。

1日のスケジュール

5:00 起床のお手伝い

7:30~ 朝食

8:00~ 排せつ介助(トイレへ誘導or居室でのおむつ交換)

9:00~11:00 入浴orレクリエーション活動

11:30~ 昼食

15:00~ おやつ

15:30~17:00 入浴orレクリエーション活動

17:30~ 夕食

18:30~ 排せつ介助(トイレへ誘導or居室でのおむつ交換)

20:00 消灯

20:00~翌5:00 トイレ誘導orおむつ交換 安否確認

生活全般に介助が必要な方たちですので、1日中アクティビティが盛りだくさん・・・という事はありません。

体力のない方たちも多いので、食事の後はトイレへ行き、休みながら体力のある時にアクティビティという流れになります。

また、入浴は週2回が大半です。これは介護保険制度でも決まっています。

脳トレや体操などのアクティビティでデイサービスと同水準を求めないでほしい

特養入居を検討している人の多くはデイサービスを利用した経験があります。

そういった方が特養に入ったあと「えっ・・アクティビティがほとんど無い・・・」と驚かれることが多々あります。

管理人

全くないワケではありませんが、デイと比べると圧倒的に少ないのが現状です

デイサービスは自宅では出来ない活動や運動を行ってもらう素晴らしいサービスの1つです。

近年デイサービスは増え続けており、お客様獲得のためヨガやピラティス、頻繁な外出行事など1日を楽しく充実して過ごしてもらうための工夫が散りばめられています。

管理人

デイサービスと同レベルのアクティビティが特養でも出来るだろうと思っているご家族は沢山います。しかし残念ながら特養でデイと同水準のレクリエーションは出来ません

特養・・・・・・・重度の要介護者が安全・安楽な生活を続ける場
デイサービス・・・活動的に過ごし介護状態が悪くならないことを目指す場

特養とデイでは目的にこのような違いがあります。

この前提で職員配置などが整備されているため、1日の予定がアトラクションで埋め尽くされていたり、退屈そうな時間があればレクを入れる等の対応が難しいのが現状です。

生活のほとんど全てで介助が必要な方たちが大勢おり、その方たちが快適に過ごしてもらうための施設という前提ですので、デイサービスと同じ活動量を求めないでほしい・・・というのが働く側としての本音です。

管理人

もしアクティビティが充実している所でないと嫌!という場合は有料老人ホームなどをオススメします

リハビリではなく「生活リハビリ」を提供する特養がほとんど

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病院では平行棒を使った歩行訓練や階段の昇り降りなどのリハビリをしているケースが多いです。

リハビリの専門職である「理学療法士」や「作業療法士」がついてリハビリを行っていますが、特養にはそういった職種がいないケースがほとんど。

提携の医療機関から1週間に1回など定期的にくる体制をとっている施設を良く見かけます。

そういった体制のため、特養で提供するリハビリは少し異なります。

管理人

いわゆる生活リハビリというものを提供しています

生活リハビリとは文字通り、生活上に必要な動きのなかから意識的に取り組むリハビリです。

◆トイレでの立ち上がり動作で、なるべく自分の力で立つ
◆食べた食器やトレイを下膳する
◆入浴の際に自分で洗える範囲は自力で洗身する

自分の持つ能力が低下しないよう、残存機能を使っていくリハビリを提供しているケースが多いです。

それ以外にもラジオ体操のような集団運動や、膝の曲げ伸ばしや足上げ運動など簡単な運動は提供していますが、病院と同程度のリハビリは提供していません。

管理人

まれに歩行リハビリなど行っている特養もありますが、そういった施設は10%もないです

「看取り介護」を行っている特養も多い

看取り

特養の特徴の1つに看取り介護というものがあります。

通常、老衰による危篤の場合は入院し、点滴だけ行いながら最期を迎える形が多いです。

しかし看取り介護をしている特養では最期の瞬間まで住み慣れた施設で生活することが可能です(※家族の希望による)

第2の家である特養。住み慣れた空間・人のなかで家族とともに迎える最期。

より安楽に、そして今までの思い出を振り返りながら最期のひと時を支援しています。

看取り介護を提供している特養は増えており、体感で6~7割ほど。

管理人

『最期のことなんてまだ考えられない』と思う方も多いですが、特養を検討しているのであれば最期をどのように迎えさせたいか考えてみても良いでしょう

特養を退去するのはおおよそ3パターン

「終の棲家」と呼ばれる特養ですが、最後を迎えずして退去するケースがあり、ほとんどは以下の3パターンに分けられます。

①入院が長引いた場合
②他入居者や職員へ危害を加える・見守りきれない場合
③料金を滞納した場合

この中で最も多いのが①。

いつまで経っても退院できない場合は施設側から退去を促されることがあります。

待機者が多く、急ぎで入りたい方も多い特養です。施設の性質上の理由もあり、あまりに入院が長引くようだと退去となることを覚えておきましょう。

管理人

「3か月たっても退院の見込みがない」が1つの目安です

その場合、治療が終わると療養型病院などに転院するケースが多く見受けられます。

②は契約書・重要事項説明書にも明記されていますが、

◆他者へ危害を加える行為
◆認知症状が強く、常に見守りが必要あるいは見守ることが出来ない

このような場合は退去を促されます。症状にもよりますが、精神科病院などで専門的治療を受けるケースが大半です。

③は当たり前ですが、料金の滞納を続けていると退去されます。

他の業界と比べると費用の滞納に関しては寛容な介護業界ですが、3~6か月の滞納があると退去となります。

管理人

以前、2年分の滞納をしながらも亡くなるまで入居を続け、催促されても家族がシラをきり結局払わずうやむやにしたケースがあったことは内緒ですよ

費用の安い多床室の特養で多く見受けられますが、皆さんはキチンと払いましょう。

特別養護老人ホームの費用

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特養の魅力の1つに費用の安さがあることは冒頭に伝えました。

介護度の重い方でも安く利用できるのは特養だけです。

では特養での料金体系や実際の請求額はどのようになっているでしょうか?

居室の種類によって費用が異なる

地域ごとに費用の設定はマチマチですが、そこまで大差はありません。

先ほど出した「多床室」「従来型個室」「ユニット型個室」。この3種類で料金が変わってきます。

  要介護3 要介護4 要介護5
多床室 105,000 107,000 110,000
従来型個室 120,000 122,000 126,000
ユニット型個室 160,000 162,000 166,000

有料老人ホームやグループホームなど他の介護施設では20万円が当たり前ですが、ご覧の通り10万~16万円程度で暮らすことができます。

これだけでも安いのですが、特養が人気の理由はここからが本番。

管理人

なんと入居者の収入や資産に応じて更に安くなるのです

「介護保険負担限度額認定証」により費用が更に安くなる

入居する方の世帯の収入・貯蓄によっては上の表より更に安くすることも可能です。

役所に申請を行い「介護保険負担限度額認定証」というものが交付されると食費と居住費が既定の料金まで下がり、結果として費用が抑えられます。

段階 要件
第1段階 生活保護又は市町村民税世帯非課税である老齢福祉年金受給者
第2段階 市町村民税世帯非課税であって、本人の課税年金収入と合計所得金額と非課税年金収入額の合計額が年額80万円以下
第3段階 市町村民税世帯非課税であって、本人の課税年金収入と合計所得金額と非課税年金収入額の合計額が年額80万円を超す
第4段階 市町村民税世帯課税である

市民税が非課税の場合はこの制度が使えますので、該当する方は是非とも申請すると良いでしょう。

これを受けることにより以下にまで費用が抑えられます。

多床室の場合

  要介護3 要介護4 要介護5
第1段階 46,000 48,000 52,000
第2段階 60,000 62,000 66,000
第3段階 68,000 70,000 73,000

 

従来型個室の場合

  要介護3 要介護4 要介護5
第1段階 65,000 67,000 71,000
第2段階 68,000 70,000 74,000
第3段階 88,000 90,000 94,000

 

ユニット型個室の場合

  要介護3 要介護4 要介護5
第1段階 92,000 95,000 99,000
第2段階 95,000 97,000 101,000
第3段階 120,000 122,000 126,000

このように年金内でも十分にやりくり出来る金額まで安くなります。

家族

年金でやりくり出来るなら家族としても安心できる!

家族の経済的負担もほとんど無くなるため、金銭面でも安心して任せられるのも希望者が殺到する理由の1つです。

管理人

しかし驚くのはまだ早いです。ここから更に安くなる制度があるのです

「社会福祉法人等による利用者負担軽減制度」を使えば更に費用が抑えられる

いくら安くなったとはいえ、色々な事情によりこ「介護保険負担限度額認定証」を受けても支払いが難しい方たちもいます。

今の時代の高齢者、特に女性は専業主婦が多く国民年金のみ・・・という方もいれば、男性でも自営業で年金がほとんど無い、というパターンも。

そういった方たちが施設に入ろうと思っても経済面を理由に入居できないことが十分に考えられます。

管理人

そういった人たちが途方に暮れないよう「社会福祉法人等による利用者負担軽減制度」というものが設けられています

この制度は低所得者で生計が難しい方に向け、利用者の負担を減らすことで介護保険サービスの利用を促していくことを目的としたものです。

特養でも適用されるものですが、一定の低所得者に対して以下の項目が4分の1あるいは2分の1軽減されます。

◆介護サービス自己負担額
◆食費
◆居室代

ほとんどの方たちが4分の1の軽減率です。

そのため適用されると約1万5000円ほど安くなります。

管理人

この制度を利用できるのは以下の要件が必要です

制度を使うための条件
市町村民税非課税の方で、以下の条件の全てを満たす方のうち、申請に 基づき市町村から認定された方。

 1.年間収入が単身世帯で150万円、世帯員が一人増えるごとに50万円を加算した額以下であること。
 2.預貯金等の額が単身世帯で350万円、世帯員が一人増えるごとに100万円を加算した額以下であること。
 3.日常生活に供する資産以外に活用できる資産がないこと。
 4.負担能力のある親族等に扶養されていないこと。
 5.介護保険料を滞納していないこと。

生活保護は受けられないけど、収入だけでは苦しい・・・。ギリギリの生活の人たちが受けられるラインです。

実はこの制度、全国共通で利用できるものにも関わらず知らないケアマネも多いです。

こういったものをフル活用することで、経済的に老人ホームに入居するのが難しい人たちでも安心して介護を受けることが可能となります。

やはり入居まで時間が掛かるの?

ネットの情報や世間の声でたくさん挙がります。特養は長~く待つと。

管理人

これは今でも本当です。しかし昔ほど長く待つことも少なくなりました

5~10年ほど前はそれこそ「宝くじが当たったような感覚」と言われていました。待機者300人近くのなかから選ばれるのですから当然です。

しかし、有料老人ホームやサ高住を始めとする老人ホームが各地に出来たお陰で待機者も減ってきています。

管理人

私の自治体でも5年前は待機者が300人ほどいました。が、今では100人弱と、数はかなり減っております

実際に申し込みをした翌日に入居に向けた電話がかかってきたこともありました。

また、特養で働く人たちの話を聞いていると、空床があるケースも耳にします。

予想以上に早く入居できることもありますが、基本的には多少の待機が必要、と認識しておくと良いでしょう。

管理人

もし特養への入所を少しでも早めたい!という方は下のリンクを参考にしてください

特養に早く入りたい!待機期間を少しでも縮めて入所する3つの方法

特養のまとめ。メリット・デメリット

以上が特養のご紹介になります。今までをまとめると・・・

◆運営のほとんどが社会福祉法人
◆入居できるのは要介護3~5
◆要介護1・2の入居は虐待等のひっ迫したケースのみ
◆申し込みは施設へ直接or役所
◆部屋は「多床室」「従来型個室」「ユニット型個室」の3つがメイン
◆看護師は日中のみ滞在がほとんど
◆病院への受診はスタッフで対応してくれる場合がほとんど
◆レクリエーションもあるがデイサービスほど充実していない
◆リハビリではなく「生活リハビリ」がメイン
◆「看取り介護」を行っている特養が多い
◆収入・貯金によって費用が安くなる
◆待機期間は短くなっている

上記のことを踏まえて私の思う特養で生活する上でのメリット・デメリットはこのようなことが挙げられます。

特養のメリット
◆ほとんどの場合、年金でやりくり出来る
◆介護度が重くても入居できる
◆よほどのことが無い限り最期まで生活できる(これ以上、施設を探さなくて良い)
◆受診はスタッフが同行してくれるため家族の負担が減る
◆住み慣れた空間・人に囲まれて最期を迎えることができる

 

特養のデメリット
◆待機が長く、いつ声が掛かるかわからない(見通しがつかない)
◆レクリエーションは他の老人ホームと比べると少ない
◆機能向上させるほどのリハビリはできない

家族の負担があらゆる面で軽減できる反面、そこまでのハードルの高さが難点です。

また、排せつや入浴など身の回りのお世話で時間の大部分を割きますので、有料老人ホームや他の施設と比べるとレクリエーションの時間は少ないです。

管理人

以上が私のお伝えできる特養の全てです。