Pocket

『親の介護なんて絶対にしたくない』
『嫁は介護しなきゃいけないの?』
『子育ても終わってやっと自由な時間ができると思ったのに』

こういった悩みをもった相談も地域包括支援センターにきます。

確かに一昔前であれば家族で介護するのが当たり前。

デイサービスやヘルパーが家にくると近所から「家族はなにをやっているんだ」と噂されるような時代でした。

管理人

ですが、いまの時代にこの考えは合っているのでしょうか?

この記事でわかること
◆親子の扶養義務について
◆親の介護は子供(嫁)がすることについて私なりの考え
◆親の介護を回避する方法

こういったテーマでお話していきます。

 親子の扶養義務について

家族

親子とか兄弟姉妹には扶養義務があるけど、どこまで責任を負うんだろう

『親の面倒を見るのことは扶養義務で決まっているんだ!』と言う親御さんも時折いらっしゃいます。

確かに親子関係・兄弟姉妹にはそういった義務が課せられていますが、介護という視点で見たときにどこまでやるべきでしょうか?

民法では「直系血族及び兄弟姉妹は、互いに扶養をする義務がある」と定められており、分類すると以下の2つになります。

◆経済的扶養
◆面倒見扶養

面倒見扶養に関しては、それを了承しなければ義務を負う必要はありません。

また経済的扶養についても、扶養する側の余力の有無によって責任を負わないケースも。

これは解釈すると「余力のある範囲で親族を扶養する義務」となっています。

管理人

つまり自分の生活に余裕が無く、支障をきたすようであれば扶養しなくても良いわけです。

基本的には親子・兄弟姉妹を扶養することが義務付けられているものの、あくまでも余力のある範囲内で、というのが原則となります。

また、意味合いとしては親が子を同水準に扶養することを求められており、子が親を同じように扶養することまでは求められていません。

親の介護は子供や嫁がするのが普通なのか?

家族

「長男の嫁だから介護して当たり前」って考えが理解できない!

家族

「あなたを育ててきたんだから親孝行として当たり前でしょ?」って言われたけど、それは勝手な都合じゃない?

お気持ちすごくわかります。

皆さんの親御さんたちの世代では、まだ介護保険のサービスはほとんど浸透していませんでした。

大家族で自宅でみながら、最期の最期だけ入院して息を引き取る。これが通常の流れでした。

管理人

こういった時代を生きてきた親御さんたちの介護観と、20~40代の介護観は大きくことなるので、どうしてもギャップが生じてしまいます。

介護保険制度ができて約20年。

いまでは専門職が介護できるよう色んなサービスや老人ホームが整っています。

管理人

そのため今は「自分の手で親御さんを見たい人たちだけが介護する時代」になったと言えます

昔のように「嫁だから」「長男だから」というだけで責任を負う時代ではなくなりました。

離れて暮らしている世帯も非常に多いので、なおさら介護するにも難しい状況でしょう。

親の介護はしたくない!と思っている方が取るべき行動

家族

親の介護は絶対にしたくない!どうやったら回避できるだろうか?

このように悩まれている方たちも多くいらっしゃいます。

私もこういった仕事をしていますし、大切に育ててくれた親には非常に感謝しています。

ですが介護したいかと言われたら、絶対にしたくないです。

そのため、親の介護を回避するために今からできることを2つご紹介していきます。

【やること①】親の経済状況を把握しておく

これは非常に大切な項目になります。

もし自分や他の親族が金銭援助を全くしないと仮定した場合、親御さんの収入・貯蓄だけで生活していくことになります。

管理人

どの程度予算があるかによって入居できる老人ホームの選択肢が大きく変わってくるので、必ずチェックしておきましょう

チェックする項目
◆年金額(現在働いているのであれば収入からおおまかな年金額を計算)
◆預貯金
◆株式や加入している保険
◆所有している不動産の評価額

優先度順に上から調べていきましょう。

【やること②】どこまで在宅で生活するつもりか。施設に入居したいタイミングはあるか確認する

これは相手との関係性によっては確認が難しいかも知れませんし、本音が返ってこないこともあります。

ですが確認できるのであれば、、、

◆家族の支援を受けない前提で、どこまで在宅で介護を受けながら生活していくのか
◆老人ホームに入るタイミングをどうイメージしているか

この2つは把握しておくと良いでしょう。

管理人

これは「ここまでなら介護(サポート)しても良いかな?」という線引きをするための目安になります

一切の協力や支援もしたくない!ということであれば確認する必要はありません。

しかし、お嫁さんの立場など無下に断るのが難しい状況も考えられます。

そういった時にはある程度ならできそうな線引きを決めるためにも、親御さんの意思を確認しておきましょう。

経済状況や介護度によって選ぶ施設が変わってくる

さきほど経済状況をチェックしておきましょうと述べました。

老人ホームを選ぶときに必要となる情報として以下の2つがメインになります。

何を基準に老人ホームを選ぶのか
◆認定を受けた介護度
◆経済状況(収入・預貯金・その他資産価値のあるもの)

「老人ホーム+探し方」などで検索すると『自分の希望を整理してみましょう』『立地が良いところにしましょう』など出てきますが、それらは2の次3の次です。

まずは介護度とそれに見合った予算から組んでいく必要があります。

高齢者の退院後の施設探しをどうするか?

こちらのリンクに介護度や予算別に入居できる老人ホームの探し方をご紹介しております。

大切なのは今のうちから老人ホームの準備を進めておくことです。

◆親の自宅周辺にある老人ホーム
◆自分の自宅周辺の老人ホーム
◆兄弟姉妹・親戚の近くにある老人ホーム

こういったところを事前に候補として絞っておくと、事が起きてからもスムーズに対処できます。

管理人

脳梗塞や転倒による骨折など、介護のタイミングは急にやってきます。

いまは親からどれだけ強く言われようとも、介護が必要なときになれば力関係は逆転しています。

そうなったときに火の粉が自分に降りかからぬよう準備しておきましょう。

老人ホームを探してみる

なるべく距離を取り近寄らないようにする

また、もう1つの方法としてなるべく近寄らないようにするという手があります。

これはすでに工夫されている方も多いと思いますが、やはり距離感は介護を遠ざけるうえで非常に大切です。

◆なるべく連絡を取らないようにする
◆近くに越してきても話や会うことを極力避ける
◆なるべく遠い距離で過ごす

こういった距離感を保つことで、何かあっても気楽に頼ってこなかったり、実際に断っても「仕方なし」という雰囲気を作りやすいです。(多少の文句は言われてしまうかも知れませんが)

まずは自分の生活を最優先してほしい。

そして私が1番伝えたかったのは、まずは自分の生活を最優先してほしいということです。

◆子育てが終わって自分の時間を好きに過ごしたい
◆仕事に集中したい
◆家族との時間・趣味の時間を大切にしたい
◆自分のお金は自分のために使いたい

理由は色々あると思いますが、親の介護 < 自分の生活ならば後者を犠牲にする必要はないです。

先ほども述べましたが、いまは家族が無理をして介護する時代ではありません。

核家族化によって家族が介護できない現状を介護保険制度・医療が全力で支えています。

管理人

無理なら無理!嫌ならイヤ!で構いません。それなら専門職に介護を任せましょう

相談を受けるなかで色々な家族を見てきましたが、やはり自分の生活を優先させた人たちのほうが表情が晴れやかで生き生きと過ごしています。

◆親の経済状況を把握する
◆老人ホームに入るタイミングについて親自身はどう思っているか
◆事前に入れそうな老人ホームを絞っておく
◆なるべく距離感をとる

この4つを意識しておくと、介護を回避できる確率がよりUPしますのでご参考にしてください。