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高齢者であれば病気とは身近な付き合いになるでしょう。

地域に住んでいる方でも、どこの病院なら信頼できるか、納得できる病院や医師はいないかなど色々探し回っている人もいます。

そのため老人ホームに入居する際のポイントとして医療体制を重視している方が非常に多く見受けられます。

24時間体制で看護師が勤務している施設や、なかには医師が常に待機している施設でなければ入居は考えられない、と。

 

なぜ看護師が24時間常駐している施設を選ぶのか?いま一度考えてみましょう!

確かにお気持ちはわかります。

自分に何かあった時に迅速かつ的確に対応してほしいですし、日中夜問わず医療の専門職が状態を把握してくれることは高齢者にとって計り知れない安心感だと思います。

しかし老人ホームというのは大きな買い物です。安易に決めてはいけません。

そのため今回は、あなたが「なぜ24時間体制で看護師の勤務している施設に入るのか」。

今一度考えるキッカケになればと思い、ポイントをご紹介したいと思います。

(リンク)老人ホームは「最期に至る前」の安心・安全を確保できる

 

メリット・デメリット

丸とバツの札を持ったウサギ

私の思うメリット・デメリットをご紹介します。といってもあまり多くはありません。

メリット デメリット
◆通常の施設なら断わられる程の医療行為を必要としていても受け入れが可能
◆そのため退去のリスクが減る
◆費用が高い

たったこれだけです。しかし、だからこそ、表にある内容を考えなければなりません。

 

メリット

通常の老人ホームであれば日中しか看護師がいません。

そのため、夜間帯に痰の吸引やインスリンの注射などの医療行為が必要な方の受け入れは難しいです。

また、IVHや気管切開、酸素吸入などの比較的医療依存度が高いものも通常の施設であれば入居を断念せざるを得ません。

しかし看護師が24時間いる老人ホームであれば、こういった方たちでも問題なく受け入れます。むしろ、このような状態の方たちを受け入れていく前提で体制を整えていることがほとんどです。

また、入居した後に上記のような医療行為の必要性が生じても継続して生活することが出来ます。状態の変化を理由に退去を迫られることが無いのは通常の施設とは異なり大きな魅力があります。

 

デメリット

唯一あげられるデメリットは費用が高いことです。

入居者から支払われる費用のなかから職員への給与を賄いますので、人件費が上がれば、それに伴って利用料も増します。

看護師に夜勤をやってもらうとなると夜勤手当だけで1回あたり2~4万円ほどになります。それを報酬として出すには相応に入居者にも負担が生じるのはご理解いただけたでしょうか?

通常の老人ホームと比べると月額で5~10万円ほど異なります。年間で60~120万円ほどです。

月額で30万円を超えることも珍しくありませんので、年金では到底支払いきれないでしょう。

 

 

医療行為が不要なら敢えて選ぶこともない

無理は禁物

メリットの部分に焦点を当てると、幅広い医療行為に対応できるため魅力的に感じますが、逆に言うと必要性が無いにも関わらず選ぶ必要な無いと私は考えます。

異変などの緊急対応を例にしても、通常の施設でも当番看護師と連絡を取り、搬送などの判断を仰ぎながらスピーディーに連携を取っています。

常駐していようがこの部分に関してはスピードや連携の質にほとんど差は無いです。

また、通常の施設でも、住み慣れた施設で最期を迎えたいという意向があれば、それを尊重して可能な限り看取りケアをしている施設は増えています。

看護師が24時間いようが差は縮まっていると思います。

そういったことを踏まえると、医療処置が必要ないにも関わらず入居するのは、料金が高くなるだけで旨みがあまり無いように感じます。

高い費用を出してでも医療職がいることで安心したいという事なら構いません。

ただ、医療職の常駐している施設を利用するならば…

◆24時間体制で医療処置が必要
◆今後、上記の医療処置が発生することで退去となることを避けたい
◆費用面は気にしない

こういった条件を確認しておきましょう。

【LIFULL介護】

 

 

病院での最期を迎えたくない人にも適している

病院は嫌だ

病院で亡くなる方は依然多いですが、最期の瞬間を老人ホームで迎えるケースが増えています。

余命宣告されたり、ターミナルが見えてきた方たちが、病院ではなく生活の場である施設を選択するのです。

本来であれば結構な医療処置が必要ですので病院での療養が望ましいですが、24時間体制で看護師がいる施設であれば、ほぼ同等のケアを受けられます。

酸素は常に吸入した状態であり、たんの吸引も頻回に必要。IVHなどの高栄養剤を摂っているケースなど、本来であれば病院レベルの状態でも自らが望む場所で最期を迎えられるのは施設の努力の賜物です。少し前であれば考えられないことでした。

こういった受け入れが可能は施設は介護付き有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅で見かけます。

「どこで死ぬのか」を考えることは非常に大切です。費用は掛かりますが、病院で死ぬのは嫌だという人は医療体制の手厚い老人ホームも選択肢の1つです。

老い支度の工程の1つになりますので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

看護・医療体制が充実した老人ホームを探すなら