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『国民年金だけで入れる老人ホームってあるんだろうか?』
『年金以外に収入もないし・・・。一体どうすれば・・・』

いまの高齢者、とくに女性は専業主婦が非常に多かった時代です。

そのため国民年金のみで生活している人もいるでしょう。

家族

貯金もないし収入も国民年金だけだし。老人ホームに入りたいときどうしたら良いんだろう・・・

そう思うかたも多いはず。

管理人

でも大丈夫!収入が少なくても入居できるケースは沢山あります!

相談に来られる方たちの多くはお金に困っています。ですが、最終的に老人ホームに入れなかった人は1人もいません。

皆さん知らないだけで、お金がなくても入居できる方法は数多くあります。

今回は私の経験から、貯金なし・収入も国民年金のみ、という状態でも老人ホームに入居できる方法についてご紹介していきます。

まずは年金額を確認することから始めましょう

最初に確認してほしいのが年金額です。

年間でいくらもらっているのか、それを月額に換算するとどれくらいなのか?

管理人

まずは収入を具体的に把握することが先決です

国民年金といっても1万円/月の人もいれば6万円/月の人もいます。

2か月に1度支給されているので、「支給額÷2」をした金額を知りましょう。

※これにより最後にご説明する「特養へ社会福祉法人による減免を受けての入居」が可能になってきます。

国民年金だけの人でも入れる老人ホームの種類

では、国民年金で生活している人が入居できる可能性をもつ施設がどの程度あるでしょうか?

施設ごとのリストを見てみましょう。

施設の種類 入居できる可能性
特別養護老人ホーム 生活保護or減免を受ければ〇
介護老人保健施設 生活保護を受け多床室なら〇
ケアハウス 生活保護を受ければ〇
グループホーム 生活保護を受ければ〇
介護付き有料老人ホーム 生活保護OKのところなら〇
住宅型有料老人ホーム 稀にある生活保護OKの所ならば〇
サービス付き高齢者向け住宅 稀にある生活保護OKの所ならば〇

地域によって変わりますが、ザックリこのようになっています。

住宅型有料老人ホームサービス付き高齢者向け住宅に関しては毎月の利用料が20万円を超えるので、仮に生活保護OKのところがあっても非常に稀です。

また、特養以外の4施設に関しても月の利用料が7万円~20万円ほどと、国民年金を超えてしまいます。

そのため生活保護を受けることが前提となりますが、受給することで4つの施設(老健・グループホーム・ケアハウス・介護付き有料老人ホーム)への入居の可能性が広がります。

※特養については後述します。

生活保護になれば幅が大きく広がる

国民年金のみの収入で老人ホームに入るのは非常に難しいです。

そのため、ほとんどの方は生活保護を受給することで施設へと入居しているのが現実です。 

管理人

逆をいえば生活保護さえ受給できれば、簡単に入ることができます

さきほどの表のように

◆特別養護老人ホーム
◆介護老人保健施設
◆ケアハウス
◆介護付き有料老人ホーム
◆グループホーム

こういった施設への可能性が開けてきます。

管理人

では、こういった施設へ生活保護で入るときに気を付けるポイントについてご紹介していきます

介護付き有料老人ホームのなかには貧困ビジネスのようなところも

介護付き有料老人ホームといえば設備・サービスの質ともに、とても良い印象があるのではないでしょうか?

しかし、なかにはそうでない施設があるので気を付けましょう。

介護付き有料老人ホームのなかには、生活保護や低所得者を対象としたタイプのものがあります。

管理人

こういったタイプの介護付き有料老人ホームのなかには質の悪いところが混ざっているので注意が必要です

この手の施設にはいろんな所へ足を運んできましたが、その経験から言わせていただくと、

◆掃除や片付けがされていない
◆職員があいさつしてくれない
◆入居者への声掛けが雑
◆入居者がボーっとしている時間が多い

など、良いケアが提供されていないケースが見受けられます。

全てが同じではないと思いますが、いわゆる貧困ビジネスのような経営をしている介護付き有料老人ホームもありますので、見学などをして見極めていきましょう。

【見学必須!】老人ホームの質を見極めるポイント

要介護1~要介護5の場合は介護老人保健施設もオススメ

施設でリハビリを頑張り在宅復帰を目指す、介護老人保健施設(老健)というものがあります。

医療法人などが運営しているケースが多く、先ほどの生活保護を対象とした介護付き有料老人ホームよりも質は非常に良いところが多いです。

介護老人保健施設(老健)とは。その特徴をご紹介

ここは特養などと同じように、公的な老人ホームに分類されるので費用が安いです。

医師が常勤でいて看護師・リハビリ職も手厚いので、さすがに国民年金だけでは難しいですが、生活保護になれば入居できます。

管理人

しかし個室だと生活保護の基準を超えてしまうので、多床室のみとなります

多床室(2人~4人部屋)であれば、生活保護になって老健へ入居も叶います。

家族

でも老健って3か月で退去になるんじゃ・・・

その通りです。

リハビリもできて医師も看護師もいる老健は素晴らしい施設ですが1つ注意点があります。

あくまでも在宅へ復帰するためにある施設ですので、3~6か月ほど経つと退去を促されてしまいます。

管理人

そのため次の施設を見つけなくてはいけません

特養や介護付き有料老人ホームとは異なり、次の住まいを探す必要のある施設ですので、老健に入居するときは気を付けましょう。

介護度が軽いならケアハウスがオススメ

介護付き有料老人ホームや老健は要介護1~5の人が対象です。

しかし、もし要支援1~要介護1くらいならばケアハウスを検討してみるのも手です。

管理人

ケアハウスは身の回りのことが自分でできる方を対象とした施設です。

ケアハウスとは?その特徴と実際の生活をご紹介

生活保護OKのところも多く、しかも個室です。

入居一時金を支払う必要がありますが、それも保護費で賄ってくれます。

管理人

しかし介護度が高くなると退去となるので覚えておきましょう

要介護2以上になるとケアハウスでの生活が難しくなり、老健やグループホームなどに転居する人が多いです。

認知症のある方はグループホームもオススメ

もし認知症で要支援2以上の認定があるならグループホームも選択肢に入ります。

管理人

ココは認知症のかたが自宅に近い雰囲気でゆったり過ごせる老人ホームです

グループホームとは?その特徴を知る4つのポイント

通常のグループホームなら月に20万円近くかかるのですが、生活保護OKのところもチラホラあります。

生活保護となれば入居金や毎月の費用も支給されるので、お金の面で困ることはないでしょう。

管理人

ただ、グループホームも介護度が高くなると退去になります

認知症だけどカラダは元気、という方が多いので要介護4・5となると生活が難しくなります。

ただ、ゆったりとした雰囲気で穏やかに暮らせる空間はグループホームならでは。

地域密着型サービスという特殊なタイプではありますが、候補に入れてみるのも良いでしょう。

地域密着型サービスとは?

特別養護老人ホームに入るのがベスト

もし国民年金しか収入がないのであれば、1番良いのは特別養護老人ホームです。

特別養護老人ホームとは?特徴と概要をご紹介

個室の入居はできませんが、多床室であれば生活保護での入居は当然ながら、国民年金だけで賄える可能性が出てきます。

しかも特養は「終の住み家」と言われており、入居すれば最期までケアしてくれるケースがほとんど。

管理人

ただ、特養に入るのは難しいです。

メディアでも報道されていますが、待機者が多く入居まで1年以上かかることも。

また、要介護3以上でないと入居できないこともハードルが高まる要素の1つです。

管理人

しかし、いずれは特養に入ることになるので申し込みだけでも済ませた方が良いでしょう

生活保護を受けずに入居する方法が1つだけある

特別養護老人ホームであれば、生活保護を受給することなく生活することが可能になります。

管理人

それは「社会福祉法人等による利用者負担軽減制度」を使うことです

これは低所得者で生計が難しい場合に・・・

◆介護サービス自己負担額
◆食費
◆居室代

これらが4分の1or2分の1軽減される制度です。

※詳しくは特別養護老人ホームとは?特徴と概要をご紹介の下部『「社会福祉法人等による利用者負担軽減制度」を使えば更に費用が抑えられる』でも解説しています。

この制度を利用するためには以下の要件が必要です。

市町村民税非課税の方で、以下の条件の全てを満たす方のうち、申請に 基づき市町村から認定された方。

 1.年間収入が単身世帯で150万円、世帯員が一人増えるごとに50万円を加算した額以下であること。
 2.預貯金等の額が単身世帯で350万円、世帯員が一人増えるごとに100万円を加算した額以下であること。
 3.日常生活に供する資産以外に活用できる資産がないこと。
 4.負担能力のある親族等に扶養されていないこと。
 5.介護保険料を滞納していないこと。

実際にこの減免制度を使うことで特養の多床室でも月40,000~45,000円ほどで生活が出来るように。

管理人

医療費や雑費など全て含めてこの金額です!

そのため、5万円/月よりも多い収入があって上の要件を満たしている人であれば、ひとまず多床室のある特養へ片っ端から申し込みをするよう案内しています。

※特養の入所を少しでも早めたい人は特養に早く入りたい!待機期間を少しでも縮めて入所する方法も参考にしてください

家族

この方法なら生活保護を受けずに老人ホームに入れるわ!

なかには国の世話になりたくないと思う人もいらっしゃいます。そういった人でも減免制度を使えば自分たちの財産だけで生活が出来るようになります。

生活保護を受けるにはどうすれば良いか?

社会福祉法人の減免を受けて特養に入居するのが1番良いですが、ハードルも1番高いです。

そのため、まずは生活保護を受給しての入居を目指していくのが確実ですが、受給できるかどうかのザックリとした基準として・・・

◆国民年金以外に収入がない
◆土地もない(売却額<売却に要した費用 の場合は対象外)
◆働いている家族がいない
◆配偶者も国民年金程度
◆1~2か月分の生活費しか預金がない

こういったケースに該当するようであれば審査を通ることが多いです。

※生保の可否については地域や世帯状況によって大きく変わるので、ここでは割愛します。

もし生活保護について相談するのであれば、まずは役所の生活保護を担当する部署へ相談しましょう。

管理人

電話で構いませんので、生活保護について聞いてみます

この時に生活保護を受けて老人ホームへ入居することを考えていることを伝えつつ・・・

①今の世帯や収入・預金・土地の有無などの経済状況
②生活保護になれる基準(①で通りそうか?)
③その自治体で生保可能な老人ホームはどこか?
④生活保護の申請に必要な書類や準備するものは何か?
⑤申請から老人ホーム入居までの流れ

こういった部分を確認・伝えていきます。

①~⑤を行うことで生活保護までに必要な道筋が見えてきます。

管理人

生活保護については各自治体によって基準がマチマチですので、実際に確認してみる他ありません

まずは役所へ連絡してみることから始めてみましょう。そうすれば国民年金だけの収入でも道は開けてきます。

生活保護でも入居できる老人ホームは結構あります!