Pocket

老人ホームの資料やホームページなどで「生活保護の方でも入居できます」という文言を見かけます。

こういった施設は年々増えており、経済的な理由で入居を断念していた人への受け皿になっているように感じます。

ただ、当然生活保護の支給内で賄えてしまうため、「質は悪いのではないか?」という点を心配している方が多くいらっしゃいます。

「生活保護OK=質が悪い」ではありません!ただ、探し方には注意が必要です

確かに「安かろう悪かろう」というイメージは老人ホームも同様と言えます。

実際に私の事務所の近辺にも生活保護受け入れ可能な施設が複数あり、生の声を色々と聞きます。

現場スタッフも本当に頑張っていますので、生保OKな施設全てが低質という訳ではありません。ただ、中にはヒドイ介護施設もあります。

こういった施設に入居してしまうと、あっという間に状態が悪くなってしまうケースも多く見てきました。

今回はこういった施設の介護における質や、入居しないための探し方をご紹介します。

 

「生活保護OK」の施設にも2つのタイプがある

事務所で生活保護の相談をする男性

先ほども言いましたが、前提としては「生保OK=低質」ではありません。ごく少数の施設には当てはまる事がありますが、基本的には関係ないと思ってください。それを踏まえて…。

上記の方を受け入れている施設にも2つのタイプがあります。

◆一部分のみを生活保護の枠に設定している施設
◆生活保護(低所得者)のみを入居対象としている

前者は、一部分(5床前後)のみを枠として確保しており、それ以外の大部分は通常枠として運営している施設です。

このような施設はあくまでも地域福祉の一環として、あえて低所得者を受け入れる取り組みをしている背景がありますので、質が低いということはほとんど無いでしょう。

また、グループホームの場合は複数あるユニット(1ユニット=9名)のうち1ユニットを生活保護者の枠として確保している所が多いです。

居室の造りは全く同じですが、通常枠で入居している方から不平不満が生じないように、陽当たりが悪かったり、トイレの近くにある部屋を生保枠として確保している施設もあります。

しかし、同じ空間で同じ職員によって同一のケアを受けますので、生保を理由にサービスが悪くなることはありません。

生保枠はあくまでも地域福祉や低所得者の受け皿としている施設が前者です。

 

低所得者向けと銘打った老人ホームに注意

モヤモヤと悩んでいる女性

後者は、「低所得者向け」などと銘打っており、あくまでも生活保護やそれに準ずる方を受け入れる前提の施設です。

今回、皆さんに注意してほしいのがこのタイプです。

いわゆる貧困ビジネスのようなもので、「入居者の生活の質」よりも「利益」を最優先にしています。

私も実際に悪評を耳にするのがこのタイプの施設です。

実際に数は多くありませんが、入居してから介護度が一気に上がってしまったり、認知症の症状が強く出てしまったなどの情報を地域のケアマネジャーから聞きます。

私自身も何度か足を運んだことがありますが、ドンヨリとした雰囲気のなか、スタッフが入居者に向けて罵声を浴びさせていたりなど驚愕でした。

効率の良い見学の方法は?

 

どのように見極めるか

※あくまでも私の経験を踏まえた意見です。

後者のような施設には質の悪いところが多く、出来るならば避けた方が良いです。

私も実際に足を運んで中の様子を見たことがありますが、自分の親を入居させようとは思えません。

通常の施設が気をつけている、声の掛け方や入居者にとって安楽となるケアなどが全くと言って良いほど実践されていませんでした。

では、このような施設を避けるために何が必要か。

低所得者向けの老人ホームを見極めるにはパンフレットを見ます。

そこに生活保護者や低所得者を対象とした負担減免制度を適応させた金額などが記載されてあれば、間違いないでしょう。

低所得者を前提とした料金表がある老人ホームは注意が必要

パンフレットにそういった記載がされているということは、入居の対象が低所得者と言っているようなものです。
※介護付き有料老人ホームなどに見受けられます。また、特養や老健は今回の話でいう前者にあたりますので、悪質な施設ではありません。

パンフレットやホームページで勘違いが起こる7つの注意点

私の経験上、このような施設から良い噂を聞いたことが無く、実際になかを見学しても悪い印象しか得られませんでした。

 

検索サイトでふるいに掛ける

タブレットで老人ホームを探す老夫婦

このような施設を避けるためには老人ホームの検索サイトを活用することが1番手っ取り早いです。

【LIFULL介護】

何だかんだ言っても低所得者向けの有料老人ホームは生活保護の方で、かつ重介護でもスピーディーに入居できるので人気が高いです。

そのため満床であることが多く、営業や広告を出す必要がありません。何もしなくてもお客さんは勝手に集まります。

通常の有料老人ホームであれば、常に満床ということは無く営業や宣伝を行うことで空室を少しでも埋めようと必死です。

当然、老人ホーム検索サイトにも広告を出していることが多く、こういった所から生保OKの施設を探せば自然と後者のようなタイプはふるいにかけることが出来ます。

ただ、資料請求した際には料金表だけは確認しておきましょう。

生活保護でも入居できる老人ホームを探す

 

 

自分の目で確かめる・専門職から評判を聞く

スーツの女性と楽しそうにする父娘

それ以外に見極める方法として、ケアマネがいるのであれば聞いてみるとよいでしょう。

地域にある色々な施設と連携を図っているため、評判やスタッフの力量、入居させてみた後の経過など細かい情報を持っています。

「〇〇って施設はどうですか?」と直接聞いてみれば生の声が聞けるでしょう。

あとは自分の目で実際に見て判断する方法もあります。【見学必須!】老人ホームの質を見極めるポイントを参考にしながら職員の質やフロアの状況を見ていきます。

低所得者向けの有料老人ホームはあまりお勧め出来るものではありませんが、切迫している場合などには選択肢としてアリだと思います。

ただ、入居するなら資料請求だけでなく事前に見学するようにしましょう。

生活保護でも入居できる老人ホームは結構あります!