Pocket

『老人ホームに生活保護で入ることはできるの?』
『生活保護でも入れるところをどうやって探せば良いの?』

生活保護を受給している人や、これから受給しようと考えている人で、老人ホームを探しているケースが非常に多くいらっしゃいます。

私自身、多くの人たちを老人ホームへご案内してきましたが、生活保護を受けながら入居という方は多いです。

また、以前に比べると生活保護の人でも入居可能な老人ホームは増えています。

管理人

今回は生活保護の人でも入れる老人ホームの種類や効率的な探し方についてご紹介していきます

やみくもに探しても思うように見つかりませんし、役所でたらい回しにされることも。

そして何より、自分たちのイメージする施設に入れなかった・・・なんて事態は避けなければなりません。

これを読むことで・・・

◆生活保護の方でも入居できる老人ホームはどんなタイプの施設なのか
◆どのように探せば効率的に、かつ自分たちに合う老人ホームを見つけられるのか

こういった点がわかります。

どのタイプの施設なら生活保護でも入居できるのか

以前は特別養護老人ホームや介護老人保健施設、軽費老人ホーム(現:ケアハウス)くらいしか生活保護OKのところはありませんでした。

ですが前述したとおり、いまでは色んな老人ホームで「生活保護の方OK」という文言をみかけます。

管理人

10年前と比べると、かなり探しやすくなりました

では、生活保護の人でも入れる老人ホームはどういったタイプなのか。そして、入りやすさや条件などを解説します。

施設の種類 入居できる可能性
特別養護老人ホーム 生活保護or減免を受ければ〇
介護老人保健施設 生活保護を受け多床室なら〇
ケアハウス 生活保護を受ければ〇
グループホーム 生活保護を受ければ〇
介護付き有料老人ホーム 生活保護OKのところなら〇
住宅型有料老人ホーム 稀にある生活保護OKの所ならば〇
サービス付き高齢者向け住宅 稀にある生活保護OKの所ならば〇

こう見てみると受け入れ幅に差はあれど、メジャーな7種類すべての老人ホームで生保の受け入れをしています。

住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅は、受け入れている所はありますが稀なのであまり期待しない方が良いでしょう。

ですが・・・

◆特別養護老人ホーム
◆介護老人保健施設
◆グループホーム
◆ケアハウス
◆介護付き有料老人ホーム

この5施設では受け入れているところが多いです。

管理人

私も実際にご案内できたのは上の5種類がほとんどです

そして、生活保護だからといって入居先が無くて困った・・・なんてことはありません。逆を言うと生活保護の方であれば割とスムーズに入居できることが多いです。

管理人

費用は自治体が保護費で賄ってくれるので、滞納のリスクが無くなるのは施設としても有り難いことだからです

有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅でも生保OKのところが増えている

◆介護付き有料老人ホーム
◆住宅型有料老人ホーム
◆サービス付き高齢者向け住宅

こういった民間の老人ホームは「高額だけど質がとても良い」イメージがあると思いますが、高齢者・ご家族も色んなニーズが出てきたため、生活保護や低所得の人たちに向けたサービスを展開する企業も増えてきました。

そのため、少し前までは無かった「生活保護の方でも入れる有料老人ホーム(サ高住)」というのが各地に存在します。

管理人

これによって生活保護の人でもサービスの選択肢が格段に広がったと言えます

ここまでで、生活保護の人でも色んなタイプの老人ホームに入居できることが分かったと思います。

では次に生活保護の基本や老人ホームとの兼ね合いについてお話ししていきます。

生活保護のシステムをおさらい

生活保護を受けている人でも意外と知らないシステム。

8つの扶助を世帯の状況に応じて支給することで最低限度の生活保障を成り立たせています。

種類 内容
生活扶助 食費・服・光熱費など
教育扶助 学用品など
住宅扶助 家賃など
医療扶助 医療・薬など
介護扶助 介護サービス
出産扶助 出産にかかる費用
生業扶助 生業費・技能習得費・就職支度費など
埋葬扶助 葬儀にかかる費用

このなかで老人ホームに入居している方へ支給されるのが「生活扶助」「住宅扶助」「医療扶助」「介護扶助」の4つです。

「医療扶助」と「介護扶助」は現物支給と言われており、お金でなく直接サービスを提供する形をとっています。

また、「住宅扶助」と「生活扶助(一部)」は役所と施設で直接お金のやりとりをしてもらうので、利用料の大半は本人・ご家族がタッチせずに完結します。

管理人

あまった生活扶助がお小遣いとしてご本人の通帳に振り込まれます

無年金の場合、およそ1~3万円がお小遣いとして振り込まれています。

生活保護になればご家族で負担することはなくなる

生活保護で入居すれば毎月の費用や入居一時期などすべて保護費が出ます。

そのためご家族が負担することはありません。

管理人

ご家族からの持ち出しがないのは非常にありがたいですよね

介護に洋服代・嗜好品など、贅沢はできませんが安全・安心に暮らすだけのお金が支給されます。

これはご家族にとって安心材料だと思います。

入居できるかどうかは「居住費」で決まる

どういった老人ホームが生活保護で入居できるのかというと居住費(家賃)が最大のポイントとなります。

例えば有料老人ホームの場合・・・

項目 金額
居住費 65,000円
食費 45,000円
介護サービス費 20,000円
管理費 20,000円
上乗せサービス費 20,000円
日用品費 10,000円
合計 180,000円

このような内訳になっているのですが、最も大切なのが居住費(家賃)です。

この居住費が各自治体で定める「住宅扶助」の金額よりも低ければ生活保護でも入居できます。

老人ホームに限らず、生活保護の人が賃貸物件を借りるときは「住宅扶助」が支給されるのですが、これには上限があります。

世帯数 住宅扶助の上限金
1人暮らし 43,000円
2人暮らし 59,000円
3人暮らし 65,000円

表の金額はあくまでも例ですが、このような上限がどの自治体にも存在します。

管理人

この上限金は老人ホームでも同様です。

表の金額を例にするならば、居住費が43,000円以内の老人ホームであれば入居可能となります。

有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅に生活保護OKのところが少ないのは、この居住費(家賃)が上限を超えているのが理由です。

生活保護でも入れる老人ホームをどうやって探すか

生活保護でも入れる老人ホームが増えてきた反面、ポイントを押さえていないと探すのに時間・手間がかかってしまいます。

では、どのように探すのがよいでしょうか?

施設の種類ごとに変わってきますので、それぞれ分けて解説していきます。

特別養護老人ホーム・介護老人保健施設の場合

生活保護で入れる老人ホームの代表格がこの2つ。

特養・老健に関しては前述の居住費&住宅扶助の関係で、多床室であれば入居できます。

役所で作っている「福祉ガイド」のような冊子に特養・老健の一覧があるので、そこから多床室をピックアップして候補を絞っていきましょう。※ホームページに載ってることもあります。

管理人

親切な自治体だと冊子やホームページに多床室の有無が載っていることも

もし載っていなかった場合は手間がかかりますが、直接問い合わせてみましょう。

特養であれば片っ端から申込書を送り、老健であれば空床と入居のタイミングの合う施設を整理しておくと良いでしょう。

ケアハウスの場合

ケアハウスも特養・老健とほとんど変わりがありません。

役所やホームページに一覧があれば、そこから直接問い合わせ・・・

◆生活保護でも入居できるか
◆空床はあるか?ない場合は待機はどの程度か?
◆入居一時金はあるか?

こういったところを確認しましょう。

管理人

ケアハウスは数がそこまで多くなく、そして空きも少ないので待機が発生するかも知れませんのでご注意を

グループホーム・有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅の場合

多くの民間企業が参入しているタイプの施設であり、すぐに入れる最有力です。

しかし、この手の施設は民間企業の参入も多いため、役所でもリストアップしていない自治体が多いです。

管理人

そのため生活保護OKのところを電話などで1件1件探すと非常に手間がかかります

もしケアマネジャーがいるのであれば聞いてみるのも手ですが、ケアマネもそこまで豊富に情報を揃えてはいません。

そのため、グループホームや有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅で生活保護OKのところを探すのであれば老人ホーム検索サイトを使うのが最も効率的です。

これについては後述します。

探し方についてまとめると・・・

◆特養・老健・ケアハウス・・・役所のリストから自分で連絡して確認
◆グループホーム・有料老人ホーム・サ高住・・・老人ホーム検索サイト

さらに具体的な探し方については1番最後にお伝えします。

違う自治体から越してくる場合は入居先の生活保護の担当に問い合わせを

今いる自治体と同じ施設に入るとは限りません。

遠方に住む親を自分たちの近くに呼び寄せるケースもあると思います。

管理人

自治体によって生活保護の基準が変わるので、入居先の生活保護の部署へ相談・確認しておきましょう

既に生活保護を受給している場合でも、引っ越し先の保護基準が低い場合は、転居と同時に保護廃止になる恐れも。

その逆に、今いる自治体では無理だったものが引っ越すことで生活保護に該当するケースも。

他市(区)をまたいで住民票を異動するのは少し手間がかかりますが、よく考えずに引っ越してしまうと生活保護を受けられない・・・なんてことにもなりかねません。

そのため、入居先・今いる自治体の部署へ確認することをオススメします。

民間の介護施設から生活保護OKのところを探していくなら老人ホーム検索サイトが効率的

途中でお伝えしましたが、グループホームや有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅で生活保護OKのところを探すのであれば、老人ホームの検索サイトを使うのが最も効率的です。

民間の老人ホームに関する情報は役所では入手することがほとんど出来ません。

そのため、こういった検索サイトを使うことで・・・

◆情報が網羅されているため、気になる施設が見つかる確率アップ
◆施設のタイプや立地、雰囲気など自分たちが望む老人ホームを素早く見つけられる
◆時間帯問わずに探すことができる

こういったメリットがあります。

管理人

私も生活保護で老人ホームに入る相談を受けたときに、こういった検索サイトを使いながら情報収集しています

役所の情報だけでは補いきれない色々なことが網羅されているので、参考にしてみると良いでしょう。

【介護度別】生活保護OKの老人ホームの具体的な探し方

では最後に、私ならどのように老人ホームを探していくか。

◆既に生活保護を受けている(単身世帯)
◆いま住んでいるところと同じ自治体で探す

こういった前提のもとどのような基準・手順で見つけていくのか、実際にやっていることをご紹介していきます。

管理人

老人ホームを探すときは「介護度」をベースに絞っていきます

私は認定を受けている介護度によって施設を選んでいるので、介護度別にご紹介していきます。

「要介護3」以上の場合

もし要介護3~要介護5の認定を受けていた場合。

この時に候補として挙げていくのが・・・

◆特別養護老人ホーム
◆介護老人保健施設
◆介護付き有料老人ホーム

この3種類から入居先を探していきます。

1番良いのは特養へダイレクトに入れることですが、待機者が多すぎて正直期待できません。

そのため、最終的には特養へ入れるよう手配を進めつつ、ひとまず入れる老人ホームを当たっていきます。

具体的な手順として・・・

①多床室のある特養で気になるところは片っ端から申し込み
②多床室のある老健、生保OKの介護付き有料老人ホームのピックアップ
③②のうち候補となる施設へ空床があるか確認 ※この時、老健であれば長い期間の利用ができないか併せて確認
④空床がある施設へ申し込み 
⑤入居したいタイミングと長期利用できるかの有無、実際に声のかかったタイミングを考慮して1番マッチする施設へ入居

このような流れになります。

管理人

ポイントは③。老健の空床を確認するときに長期利用できないか聞いてみることです

通常の老健では3~6か月すると退去を促されます。

それが最大のネックなのですが、1年以上いてもOKな老健があることもチラホラ。

『特養から声が掛かるまでいても良いですよ~』なんて老健もあり、そういったところに入れたらひとまず安心です。

だからこそ、長期入居できそうなところへ申し込みしつつ、そこから声が待ちます。

管理人

もし声が掛かりそうにないときは介護付き有料老人ホームや他の老健に一旦入居します

ただ、老健・介護付き有料老人ホームも数が多いので、受け入れ先がなくて困った・・・なんて事態にはならないでしょう。

「要介護1~要介護2」の場合

続いて要介護1~要介護2と、中度の場合。この時には・・・

◆サービス付き高齢者向け住宅
◆グループホーム(認知症の場合)
◆住宅型有料老人ホーム

◆介護付き有料老人ホーム
◆介護老人保健施設

この5施設を認知症の有無によって分けながら探していきます。

この時の具体的な手順としては・・・

① 多床室の老健をピックアップ
② 残る4施設については老人ホーム検索サイトでピックアップ
③-1 ①・②で挙がった施設の空き状況を電話で確認 
③-2老健の場合は長期利用の有無、サ高住・有料老人ホーム・グループホームは介護度が上がることで退去リスクあるか確認

④ 入居できそうな施設へ申し込み
⑤ 今後、要介護度が上がることで退去となるリスクと入居したいタイミングを考慮して1番良いところへ入居

介護老人保健施設を除き、他の4施設では介護度が上がることで退去を促されるリスクがあります。

私自身、次の施設探しをするのは面倒に感じるので、なるべくなら入ったところで最期までと思っています。

そのため、電話などで確認するときには③-2を必ず聞くようにしています。

管理人

もし終身利用ができそうなら優先的に申し込み&入居していきます

要介護1~2も対象となる施設が多いので入るのに困ることはないでしょう。

「自立~要支援2」の場合

最後は介護度の軽い人たちのケースです。

◆ケアハウス
◆サービス付き高齢者向け住宅
◆住宅型有料老人ホーム
◆グループホーム(要支援2で認知症なら)

対象となる施設が少ないので、1番難しいとは思いますが私であれば以下のように動いていきます。

① 老人ホーム検索サイトでケアハウス以外の候補をピックアップ
② 役所のリストからケアハウスで生保OKをピックアップ
③ ①・②で挙がった施設の空き状況を電話で確認 ※介護度が上がることで退去リスクあるか確認
④ 入居できそうな施設へ申し込み
⑤ 今後、要介護度が上がることで退去となるリスクと入居したいタイミングを考慮して1番良いところへ入居

対象となる施設が変わるだけで、やることは同じです。

このように役所の情報に加えて老人ホーム検索サイトのようなサービスを組み合わせることで、効率的に、かつ自分に合う施設を見つけることが可能になります。

管理人

ただ、急いでいるからと言って見学や資料請求を怠ってはいけません

そういった工程を省いたために入居した後に「思ってたところと違う・・・」なんて事態が起きてしまうことも。

自分の目で確かめて判断しながら探していきましょう。

生活保護でも入れる老人ホームを探してみる