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健康的な生活に欠かせないものの1つに食事があります。しかし高齢者になると買い物や調理など思うように出来なくなる方もいらっしゃるでしょう。そうすることで栄養が偏りがちになり虚弱となるケースが多く見受けられます。

スーパーへ通うことも次第に難しくなり、仮に買い物を終えたとしても荷物を持って帰宅しなければなりません。食材を配達してくれるサービスもありますが、特に女性は足を運んで商品を自ら選ぶという行為に充実感を得ている側面もあり、物足りなさがあるそうです。

また、食べるためには調理する必要があります。簡単なものだと当然栄養のバランスも偏りがちになってしまいます。そのため、いかに買い物の負担を減らしつつ栄養バランスに配慮した食事を摂るかが、とても重要になります。

そういった困りごとを抱えている方に検討していただきたいのが配食サービスです。栄養バランスの整った食事を必要時に届けてくれるサービスです。介護保険制度とは関係の無いものですが、食事面で不安のある方には強い味方です。

ただ、色々なメニューや業者ごとで特徴やサービスが異なってきますので、配食サービスについてお話ししたいと思います。

 

こんな方にお勧め

【配食サービスをお勧めする方】
◆買い物や食事の準備が辛いと感じる
◆バランスの良い食事を摂りたい
◆やわらかい形状でないと食べられない
◆カロリーが気になる
◆透析や糖尿病など食事制限がある
◆離れて暮らす家族が心配で安否確認をしてほしい  など

このサービスのメリットは単に食事を配達してくれるだけではありません。なかには噛む・飲み込む力が弱まっていたり、病気などによって栄養(カロリー)制限されている方がいますが、そういった特別な事情を抱えるケースにも対応できることに大きな魅力があります。

こういった食事を家族やご本人たちが自前で調理するのは、あまりに労力が掛かってしまいますが、配食サービスであれば、こういったニーズにも対応しています。

 

安否確認も併せてしてくれる

特別食の提供以外にも、業者によっては安否確認という便利なサービスを行ってくれます。

1人暮らしで無事に生活出来ているか心配する家族などの要望に応えるために、配達の際にインターホンを押し、弁当を手渡しすることで無事の確認や様子の変化などを観察してくれます。私の担当している認知症で1人暮らしのケースでも、変化や気になることがあった際は業者から連絡を逐一受けますので、日頃の様子を把握するのに非常に助かっています。

どの業者も週に1食以上の注文で配達してくれますので、最低でも週1回は誰かが訪問して様子を見てくれる人が出来ます。それに加え美味しくて良バランスの食事を食べてもらえますので重宝します。

 

どのようなメニューがあるのか?

業者によって取り扱っているメニューに違いはありますが、よく見かけるコースや料金は以下の通りです。
※あくまでも相場です。料金は業者によって100円以上の開きがあります。

コース ごはんセット おかずのみ 内容
普通 650円 550円 豊富なメニューを取り揃え、季節に合った食材を調理しています。
やわらか 720円 670円 噛む・飲み込む力が弱い方向けに作られたペースト状の食事です。見た目の美味しさを損なわせない工夫がされています。
元気盛り 800円 700円 おかずが大盛りになっており、肉や揚げ物などもしっかり入っています。男性に人気のメニューです。
低たんぱく 850円 800円 透析などの腎臓疾患のある方向けのコースです。他にもカロリー制限用のメニューなどもあります。

ご飯とおかずがセットになっているタイプとおかずだけのコースがありますので、ご飯は自宅で炊いている方であれば費用を抑えることも出来ます。

また、やわらか食や低たんぱく、低カロリーなどの手が込んでいるメニューについては割高になっていますが、自分で調理する手間を考えると非常に便利だと思います。

 

 

メニュー例

実際にどのような献立になっているでしょうか。ある業者で取り扱っている普通タイプ平日5日分のメニューを例にご紹介します。(おかずのみ)

月曜日 ◆天ぷら ◆オムレツ
◆牛肉と豆腐の甘辛煮
◆レンコン煮 ◆漬物
◆小松菜とじゃこのサラダ
熱量…437kcal
たんぱく質…14.5g
炭水化物…37.3g
食塩相当量…3.3g
火曜日 ◆豚肉の生姜焼き ◆筑前煮
◆高野豆腐の煮物 ◆五目豆
◆切り干し大根とわかめのサラダ
◆漬物
熱量…431kcal
たんぱく質…17.6g
炭水化物…25.6g
食塩相当量…3.1g
水曜日 ◆サバの照り焼き ◆春巻き
◆アスパラベーコン炒め
◆こんにゃくきんぴら 
◆中華クラゲのサラダ ◆金時豆
熱量…382kcal
たんぱく質…15.6g
炭水化物…22.8g
食塩相当量…3.5g
木曜日 ◆肉団子の甘酢和え ◆ひじき煮
◆野菜の炊き合わせ
◆れんこんの磯辺揚げ
◆豆たっぷりサラダ ◆漬物
熱量…400kcal
たんぱく質…13.0g
炭水化物…44.4g
食塩相当量…3.9g
金曜日 ◆さわら西京焼き
◆豆腐ハンバーグ和風あんかけ
◆牛肉のラー油炒め ◆れんこんきんぴら
◆きゅうりとわかめの酢の物 ◆漬物
熱量…379kcal
たんぱく質…18.1g
炭水化物…30.6g
食塩相当量…4.1g

飽きさせないために豊富なメニューを取り入れているのが分かります。業者によっては麺類なども提供していますので、気分によって色々な味を楽しむことが可能になっています。

ただ、これだけ多くのメニューが揃っていても味付けが似通ってしまうため、何回も食べているうちに飽きてしまう方もいらっしゃいます。そこが配食サービスのデメリットと言えるでしょう。

そのため、日に2食以上はお勧めしません。多くても日に1食に留めることで飽きることなく、業者が毎日様子を見に来てくれます。

 

配食サービスに何を求めるかで業者を決めるべし

業者の傾向として大手は回転率を高めることで価格を抑えています。その分サービスは少ないです。反対に中小業者は安否確認やその他サービスが手厚いです。しかし利用者1人に掛ける時間が長くなりますので、回転率が悪い分は価格を高くすることで補います。

どちらも一長一短ですのでどこの業者が良いというのは一概には判断できません。配食サービスにおいて店を決める基準は3つ。①味とメニュー ②価格 ③サービス です。

家族と同居している場合であれば安否確認などのサービスは不要ですので①や②を優先して選べば良いです。反対に独居あるいは老々世帯の場合は③がとても大切になります。特に安否確認というサービスを数百円の食事代を支払うだけで受けられるのは非常にお得だと私は考えます。

なるべく多くの見守りが必要な方に対しては安否確認ありきで配食サービスを利用することも実際の現場ではあるくらいです。

(リンク)【お悩みコラム⑨】遠くに住む親の生活が心配

実際に何が困っているのか、業者が提供してくれるサービスはどのような内容かを照合すれば、自ずとピッタリな業者が見つかると思います。また、初回無料券などを発行している所もありますので、気になる業者があれば試してから決める方法もあります。