Pocket

『急に退院することになったけど、老人ホームをどうやって探せば良いんだろう』
『そもそも老人ホームってどんな所があるの?全然わからない・・・』

入院を機に身体の状態が変わってしまい、老人ホームへの入居を検討する人も本当に多くいらっしゃいます。

ですが入院期限のこともあって病院からも次の住まいを急いで探すよう言われるし、でもどんな老人ホームに入ったら良いのか全然わからないし・・・。

管理人

初めて尽くしで右も左もわからない。そんな方にぜひ読んでほしい記事です

今回は病院から退院して老人ホームをお探しの方へ向け、

◆どうやって老人ホームを探せばよいか
◆退院時に施設を探すときの留意点

この2つを中心にご紹介していきます。

これを読むことで、自分たちがどのようなタイプの老人ホームを探すべきか明確にわかり、そしてスムーズに見つけやすくなるでしょう。

いまの老人ホームはこんなに種類がある!それぞれの概要をまずはご紹介。

どんな施設を探していくか、の前にまずは老人ホームにも色んなタイプがあることをご紹介していきます。

老人ホームの名前 特徴
特別養護老人ホーム 要介護3~入居可。安い費用で入れるが待機者多い
介護老人保健施設 要介護1~入居可。在宅復帰へ向けてリハビリ特化。費用安い
ケアハウス 自立~要支援 身の回りのことは自力でするのが条件。費用安い
グループホーム 要支援2~ 認知症の人が少人数で生活する
介護付き有料老人ホーム 自立~要介護5まで入居可 費用は高いがサービスの質が高い
住宅型有料老人ホーム 自立~要介護5まで入居可 サービスが必要な時は外部から頼む
サービス付き高齢者向け住宅 自立~要介護5まで入居可

他にも高齢者分譲マンションや高専賃など出せばキリがないですが、いまメインで稼働している老人ホームは7種類です。

それぞれ受け入れる介護度が違ったり、サービスの受け方が変わったり、費用の高い安いがあったりと特色はさまざまです。

施設ごとの更なる概要はココでは説明しきれないので、気になるかたは表のリンクからご覧いただければと。

介護度別に絞っていくべし!退院後の老人ホームの探し方

では、どのように老人ホームを選んだら良いか。

管理人

これはいたって簡単。とにもかくにも「介護度」で選んでいきましょう!

役所で介護認定の申請を受けると、介護がどれくらい必要かによって軽い順から「要支援1・2」「要介護1~5」という認定が下ります。

老人ホーム選びにもアクセスや費用面、リハビリや医療体制の充実など色々と希望があるかもしれませんが、まずは介護度から絞っていかなければ、いつまでたっても入居すべき老人ホームは見つかりません。

そのため、介護度によって入るべき老人ホームをまずは絞っていきます。

既に介護認定のあるかた、これから申請する方もいるかと思いますが、介護度別に入るべき施設の探し方をお伝えします。

【要介護1~5】老人ホームの費用を年金で賄いたい場合

要介護1から5の認定を受けた方、そして経済的にそこまで多くの金額が出せない(年金だけで賄いたい)という人に向けた探し方です。

こういった方たちが探していくのは以下のような施設です。

◆特別養護老人ホーム
◆介護老人保健施設

この2つをメインに当たっていきます。

ベストは費用が安くて終身まで利用ができる特養にそのまま入居することですが、待機者が多すぎて難しいです。

管理人

そのため特養へ申し込みをしつつ、まずは老健へ入居することを目指します

そこの地域のどういった特養や老健があるかは、役所で一覧をまとめていたり入院先の相談員(ソーシャルワーカー)が知っています。

ソーシャルワーカーに聞くのが手っ取り早いですので、まずは聞いてみてから申し込みをしていく特養・老健をピックアップしていきましょう。

また、特養や老健を探していくときの留意点として・・・

◆老健は原則3~6か月で退去となる→次の施設を探すこととなる
◆収入や預金額によっては費用が更に安くなる制度がある
◆高い薬を飲んでいると老健では断られる可能性がある

こういった点を頭に入れておきましょう。

ただ、なかには特養も老健も空いているところが無い・・・なんてこともあります。

管理人

そういった時には有料老人ホームなどを一時的な場として入居するのも方法です

老健であれば、どんなに待ったとしても1~2か月すれば空床が出るでしょう。

退院から老健が空くまでの数か月だけ、ひとまず有料老人ホームへ入る人たちも多くいます。

家族

でも有料老人ホームって入るだけで何百万円も必要なんじゃ・・・

確かにそういった有料老人ホームもありますが、入居金が0円のタイプの有料老人ホームも数多くできています。

退院期限との兼ね合いで、どうしても特養・老健に入れなかった場合は有料老人ホームなども視野に入れておきましょう。

【要支援1~2】老人ホームの費用を年金で賄いたい場合

要支援1or2と比較的軽い認定を受けた人。そして費用は年金の範囲に収めたい人はどのような施設を探すのかというと・・・

◆ケアハウス

ここ一択になります。

要支援1・2であれば他にも住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などがあるのですが、費用が20万円/月前後です。

ケアハウスであれば利用料は収入に応じて算出されるので、例えば12万円/月の年金であれば約7~8万円/月の利用料となるでしょう。

ケアハウスに関しても特養・老健などと探し方は変わりません。

役所のリストからピックアップするか、ソーシャルワーカーに聞いてみましょう。

その他にもケアハウスを探すときの留意点として・・・

◆入居一時金として10~50万円が必要
◆身の回りのことが自力でできなくなると退去となる
◆病院への受診は自力(家族対応)なので、主治医の医療機関から遠いと不便
◆特養や老健と比べて数が少なく、思ったタイミングで入れないことも

特に注意したいのが、最後の◆。ケアハウスは数が少ないので退院と入居のタイミングが合わないことも。

管理人

そのためケアハウスに入居するまでは在宅生活を頑張るか、有料老人ホーム・サ高住に入るなど、別の方法を選ぶ必要がでることも

有料老人ホーム・サ高住であれば簡単に見つかるのですが、費用も月20万円~と高くなります。

もし費用面で難しいようであれば、在宅生活を続けるためにソーシャルワーカーやケアマネジャーと相談してみましょう。

【要介護1~5】月に20万円以上の負担が可能な場合

要介護1~5の認定を受けている人で、月に20万円ほどの支払いが可能な人はどういった施設を探すべきか。

◆介護付き有料老人ホーム
◆住宅型有料老人ホーム
◆サービス付き高齢者向け住宅

この3つから見つけるのがベストです。

いわゆる民間企業の運営する老人ホームですが、こういったタイプは役所でリストを持っていないことがほとんど。

そのためソーシャルワーカーに聞くか、老人ホーム検索サイトを使いましょう。

1番手っ取り早いのはソーシャルワーカーに聞くことです。

病院でお付き合いのある老人ホーム紹介センターや、日頃から連携している老人ホームがあると思うので、そこからピックアップしてくれることも。

管理人

ただしソーシャルワーカーが探す場合は「ひとまず入れそうなところ」を基準に選ぶのでアナタに合うかはわかりません

退院する1人1人に合う老人ホームを探している余裕はないので、すぐに入れそうな所があればそこを紹介してくるでしょう。

もしそこが結果的に良い老人ホームであれば結果オーライですが、そうではないケースも。

管理人

だからこそ自分で探してみる手間は省いてはいけません

とくに有料老人ホームやサ高住は高い買い物になると思います。だからこそ前述の老人ホーム検索サイトなどでリサーチすることをオススメします。

また、有料老人ホームやサ高住を探すときの留意点として・・・

◆住宅型有料老人ホーム・サ高住では介護度が高くなると退去となる場合がある
◆広告やホームページに記載されている金額は基本的なサービスや家賃だけの場合がある→+αがあることを念頭に

住宅型有料老人ホームやサ高住の場合、施設によっては介護度4・5になると退去となるケースがあります。

介護付き有料老人ホームではそういった心配がないので、要介護1~5の認定があるならば介護付き有料老人ホームを最有力に探していくのが良いでしょう。

管理人

ソーシャルワーカーに頼り切りにするのではなく、自分でも探してみることが失敗しない老人ホーム選びのポイントでもあります

【要支援1~2】月に20万円以上の負担が可能な場合

比較的軽い認定で月の支払いが20万円以上でも大丈夫な場合。

ケアハウスも選択肢としてあるのですが前述のとおり空床が無いケースも多いので・・・

◆サービス付き高齢者向け住宅
◆住宅型有料老人ホーム
◆介護付き有料老人ホーム(要支援でも入れる所がある)

この3カ所をメインに探していきましょう。

探し方については『要介護1~5 月に20万円以上の負担が可能な場合』と同様です。ソーシャルワーカーに聞きつつ、自力で探していきます。

管理人

施設のタイプによって特徴が変わるので、選ぶときに何を基準にするか定めると決めやすいです

この3タイプは数が多いので、選ぶ際のポイントを決めないと思うように絞ることができません。そのため・・・

◆施設を転々としたくない→介護付き有料老人ホームor終身利用できる住宅型有料老人ホームやサ高住
◆入居金をなるべく抑えたい→サ高住or入居一時金0円の有料老人ホーム
◆医療体制の手厚いところが良い→看護師24時間体制の老人ホーム

自分たちの希望を整理しておくとスムーズに、そして条件に合う老人ホームを見つけることができるでしょう。

要支援2~要介護3で認知症の診断があるならグループホームも検討する

もし要支援2~要介護3の認定を受けていて、かつ認知症の診断があった場合はグループホームも選択肢に入れてみましょう。

ココは家庭的で穏やかな雰囲気を少人数(5~9人)で生活していく、認知症の人のみが入居できる老人ホームです。

◆入居の条件は要支援2~ + 認知症の診断がある
◆介護度が上がると退去になることも
◆費用は月20万円ほど 入居一時金は約30万円
◆違う自治体のグループホームには入居することができない

など色々な留意点はありますが、落ち着いた雰囲気のなか、ゆっくりと過ごすことができるところです。

数も多くあるので空床がなくて困った・・・なんてことにはなりません。

グループホームについても、ソーシャルワーカーに聞くか老人ホーム検索サイトを活用するとスムーズに見つけることができます。

介護度の認定がまだ出ていないときは病院のソーシャルワーカーと相談して決める

入院中に初めて介護認定の申請をした方も多いでしょう。なかには退院までに介護の認定が下りない人もいるのではないでしょうか?

申請から1~1.5か月ほどかかるので、場合によっては認定が下りないまま退院というケースもあります。

家族

そうなると老人ホームには入れないの?それは困るんだけど・・・

心配ご無用です。介護保険サービスは「暫定利用」というものがあります。

管理人

これは「恐らくこれくらいの認定が下りるだろう」という予想のもと見切り発車でサービスを使うものです

申請した日まで遡って保険が適用されるので、入院中に申請したのであれば問題なく老人ホームに入居することができます。

ただ、どれくらいの介護度がでるかはご家族では予想が難しいでしょう。

管理人

そのため介護認定が下りていない場合の老人ホーム探しについてはソーシャルワーカーに聞きながら進めてください

仮に要介護1~5の人が入れる老人ホームに入居したにも関わらず、結果は要支援2・・・なんてことも稀に見られます。

そうなると退去となるだけでなく、費用を全額自己負担することになります。

ソーシャルワーカーであれば、どれくらいの介護度が下りるかある程度の見通しはつけられるので、一緒に探していくことが大切になります。

退院後の老人ホーム探しでの留意点

続いて退院後の老人ホームを探すうえでお伝えしたいポイントをご紹介していきます。

初めての老人ホーム探しでは、知らないことや想像と違ってた、なんてことも多いでしょう。

予め知っておくことでスムーズに入居先を見つけることができたり、入ったあと「こんなハズでは・・・」なんて事態も避けられるでしょう。

大まかに分けて5つ、お話ししていきます。

①「即日入居可」が本当は即日でないケースもある

有料老人ホームの広告やホームページなどを見ていると「即日入居できます!」といった文言を見かけます。

家族

良かった・・・これなら急な退院にも間に合う・・・

と思うでしょう。しかし、実際には即日の対応をしていないケースがあります。

受け入れるにも、病気や感染リスクのある疾病など事前に知っておきたい情報などがあるので、診断書を提出してからの入居を案内されることも。

管理人

本当に急ぎであれば診療情報提供書を出せばOKというケースもありますが、基本的に即日入居というのは難しいです

あくまでもお客さんを集める意味で使われていることが多いです。しかし相談してみる余地はあるでしょう。

入院中であれば病院と施設で情報のやりとりをしてくれるので、ひとまずはその情報だけでOKというケースもあります。

ただ、即日入居可という文言を鵜呑みにしないよう注意しましょう。

②手続きや書類準備に余裕がないなら他の人も巻き込む

退院期限が迫っていると、施設探しや見学、申込書の提出や契約など色んな手続きがあります。

時間にゆとりがあれば1人でも大丈夫かも知れませんが、退院は急に言われることも。

管理人

このときに1人で抱え込んでしまうとバタバタするだけでなく、正常に判断することも難しくなります

ひとまず入居させてくれる施設を探して、後々「こんな老人ホームだと思わなかった」なんて事態になることも。

もし協力してくれる家族などがいるなら、その人たちを巻き込んで動くようにしましょう。

それが難しいようであればソーシャルワーカーと密に相談しながら探していくことをオススメします。

③リハビリや医療体制などが病院と施設では異なる

例えば脳梗塞で入院すると・・・

◆理学療法士によるリハビリ
◆言語聴覚士による嚥下訓練

などが毎日受けられます。

ですが老人ホームではこのような手厚いリハビリを提供しておりません。

管理人

あくまでも「生活の場」ですので、理学療法士や作業療法士などがいる老人ホームは多くありません

老健やリハビリを売りにしている有料老人ホームであれば話は別ですが、基本的には「生活リハビリ」を提供しています。

◆食堂まで車いすで自力で移動する
◆トイレで立ち上がるときは、なるべく自分の力で立つ
◆食事がなるべく自力で食べる

など、あくまでも生活の動作のなかで自分の持っている能力を使い続けていくことを目指します。

病院は治療の場。施設は生活の場です。

管理人

ここを混合してしまうと「施設では何もしてくれない」と思ってしまいます

施設でも当然ながらリハビリするのですが、あくまでも生活リハビリですので覚えておきましょう。

④病院のソーシャルワーカーは老人ホームの候補をたくさん知っている

ソーシャルワーカーは毎日のように入退院を捌いています。

当然ながら退院後に老人ホームに入る人も多いので、いろんな選択肢を持っているでしょう。

また、病院と日頃から連携している老人ホーム紹介センターや老人ホームがあるので、どういった施設をあたって良いのかわからないときは、まずはソーシャルワーカーに聞いてみるのが1番です。

老人ホーム紹介センターとは?評判と効果的な使い方までご紹介

管理人

ただ、ソーシャルワーカーに丸投げはいけません。必ず自分たちでもチェックしておきましょう

前述しましたが、ソーシャルワーカーは退院する1人1人に合う老人ホームを探している余裕はありません。

「ひとまず入れそうなところ」を基準に選ぶので、そこがアナタの希望に合うところか定かではないでしょう。

特に有料老人ホームなどは高い買い物になるので、自分で探す手間は省かないでおきましょう。

⑤介護度の重い人の在宅介護は覚悟をもって

介護度にもよりますが、もし在宅介護を選ぶのであれば覚悟をもって臨みましょう。

管理人

とくに要介護3~5の在宅介護は休むヒマもほとんどないくらい忙しくなることも

ここはケアマネジャーなどと相談してみるべきですが、デイサービスやショートステイなどはフルで使いつつ、夜間は自分たちで介護というのが基本となってくると思います。

◆ほかに介護を手伝ってくれる人はいるか?
◆おむつ交換含めた夜の対応はどうするか?
◆自分が休める曜日や時間帯を作ることは可能か?
◆誰か相談できる相手はいるか?
◆限界がきたときに入れる老人ホームはどこか?

こういったところは確認しておきましょう。

これは是非とも念頭に入れて欲しいのですが、もし介護を受ける人と、介護する人。どちらを優先するかと言えば介護する人です。

支える人が倒れてしまっては介護を受ける人にも影響が出てしまいます。

管理人

両天秤にかけたとき、まずは自分を大切にしてください

それが在宅介護をうまくやっていく心構えです。

退院期限をみながら病院のソーシャルワーカーと相談しつつ、自分たちでも探す

以上が退院後の老人ホームの探し方です。

退院期限のこともあるので、まずはソーシャルワーカーに聞いてみながら、同時に自分たちでも探していくことが大切になります。

本人の身体状況や病気、治療の度合い、認知症や介護の程度など、入院中の病院が1番知っている情報です。

受け入れる老人ホームとしては、こういった情報がもっとも必要ですので、病院からの受け入れが情報としてとても信頼できます。

情報のやりとりは病院に任せつつ、老人ホーム選びはソーシャルワーカーと一緒に、という形がベストでしょう。