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高齢化に伴ってケアマネジャーの数もドンドン増えています。

ただ、一定の経験と試験に合格したからと言って誰しもが力量のあるケアマネジャーとは限りません。

どの業種も同様ですが、良いケアマネジャーもいれば、経験年数ばかり多く実力の伴わない人もいます。

今回は、数多くのケアマネジャーと連携する経験から、家族が安心して任せられるケアマネジャーの選び方や見極め方、そしてケアマネ選びの現状についてご紹介します。

もし自分の家族だったらこう探す!良いケアマネジャーの探し方・見つけ方を紹介します!

ということで、私の家族が介護が必要な状態になりケアマネジャーを探すことになった場合。

それを想定して「自分ならこうやって探そう」という方法をお伝えします。

地域によってケアマネジャーの数も異なるため、若干の差異はありますが、ぜひ参考にしていただければ。

【まず初めに】希望するケアマネを1本釣りするのが難しい現状

対象者1人につきケアマネジャーも1人しか付きません。

本来であれば「この人が良い!」と思えた方にお願いできるのがベストなんですが

管理人

指名した通りに担当が決まるとは限らないのが現状なんです

何故かと言うと…

◆ケアマネジャーは担当できる人数に上限が定められている
◆新規の方の担当をどのケアマネジャーに振るのかは管理者の裁量が大きい

この2点が挙げられるからです。

特に2点目が1本釣りを難しくするポイントです。

ケアマネ事業所も仕事ですので、複数いるケアマネの中から、受け持つ件数や力量などによって新規のケースを誰に振るのかシビアに決めています。

当然ながら、「本来であれば男性ケアマネが良さそうだけど、仕方ないから女性に振ってしまおう」という事もしばしば起きます。

管理人

そのため私の場合、「良いケアマネを探す」と言うより「良いケアマネ事業所を探す」という感覚で目星をつけていきます

『ケアマネジャーの〇〇さんと知り合いで、その人に頼みたいんです!』という関係性があるならば1本釣りも可能ですが、基本的には質の良い事業所を探し、後はケアマネが誰になるかは管理者にお任せしちゃいます。

要支援1・2の場合は包括が受け持つ

しかし、家族がケアマネ事業所を探すのは要介護1~5の場合が大半です。

要支援1・2の軽い認定を持っている方の場合は家族が色々と探し回る必要がなくなってきます。

管理人

なぜなら、要支援の場合は自動的に地域包括支援センターがケアマネを担当するからです

国の定めにより、要支援の方は地域包括支援センター(以降:包括)がケアマネを担当することが決まっています。

万が一、包括職員が受け持てる件数を超えていた場合は、外部のケアマネ事業所に委託する形に。

しかし、委託先を探す作業も基本的には包括職員が行います。

※対象者の状況とマッチするケアマネ選びはしてくれます。意向が全く反映されない訳ではありません

では良いケアマネ事業所をどうやって探すか

ここからが本題です。

先ほど、ケアマネを1本釣りするのは難しい。選ぶのであればケアマネ事業所のなかから質の良いところを選んでいく…ということをお伝えしました。

家族

人柄なら素人でも何となく判断できるけど…。良い事業所選びなんて全く…

そう思うご家族も多いです。

そのため、私の実践する「頼れるケアマネ事業所の選び方」をご紹介します。ポイントは全部で4つです。

ポイント① ケアマネジャーが3人以上いる事業所

ケアマネ事業所といっても、そこに在籍する人数は様々です。

ただ、私が家族のケアマネを頼むなら、最低3人いる事業所をピックアップします。

理由としては3点。

◆担当が休みの時でも事業所に連絡が必ずつく
◆ケアマネが支援に悩んだとき、相談する上司・同僚がいる
◆担当ケアマネが動けないときに別のケアマネが対応してくれる

はやり担当不在時でも対応してくれる&連絡が取れる体制は安心です。

更には、ケアマネ自身が支援の方向性に悩んだとき、色々とアドバイスがもらえる環境にあることも、家族を安心して任せられる材料だと考えています。

ケアマネの人数は1~2人だと、上記3点が脆いですので、私の家族だったら頼みません。

ポイント② 特養やショートステイを運営している

高齢者は何が起こるかわかりません。急な体調悪化や怪我で入院することもしばしば。

状態があまり変わらず退院できれば良いのですが、なかには自宅で介護するには難しいor大きなサービス変更が必要な状態になることも。

それ以外にも特養などの介護度の重い方でも安く入所できる場所へ移る必要が急遽発生することも。

そういった際に同じ会社(法人)に特養やショートステイなどがあると凄く便利です。

ケアマネと施設の相談員も同じ会社(法人)の人間ですので、割と融通が利きます。

管理人

同じ会社の好で、他なら断られるケースでも受け入れてくれることもあります

お金に余裕があって、有料老人ホームでも問題なく入居できる場合ならポイント②は意識しなくて構いませんが、私の場合であれば運営事業所一覧に特養やショートステイがあるかも確認します。

ポイント③ 車で10分以内だとベスト

頼れる存在が近くにいるのは家族としても、そして本人としても安心です。

地域によって異なりますが、自動車で10分以内の圏域にある事業所だと何かの際にすぐ駆けつけてくれます。

更には、ケアマネ側としても「近くだから電話より直接会って聞いてみよう」と心理的に思いやすいです。

10分以内になければ15分。どんなに遠くても20分以内の事業所のなかから絞るようにしましょう。

遠くなればなるほど、「ついでに寄ってみよう」が無くなります。だからこそ距離は大切です。

ポイント④直接行って雰囲気を見る

事業所の目星がある程度ついた段階で実際に事務所へ行ってみます。あくまでも狙いは「雰囲気を知る」だけです。

家族

介護保険でサービスを使おうと思って…

など、今後の方向性などを相談するついでに在籍するケアマネ達も見ておきます。

やはり電話だけでは把握できない部分は大きいです。実際に見るだけでも選んだ時の納得感が違いますので。

もし他の候補も見たいようであれば「ケアマネジャーをお願いするときは、また連絡しますので」などと言って事業所を後にすれば良いです。

 

以上4点が良いケアマネ事業所を選ぶ際に私が気を付けるポイントです。

事業所が決まれば、あとはそこへ連絡して依頼するだけです。その際に

◆男性or女性
◆人柄(話をじっくり聞いてくれる、ハキハキしてる)

こういった希望であれば多少なりとも汲み取って、管理者が担当ケアマネを振り分けてくれますので。

個人的に思う「良いケアマネジャー」の条件

頼れるケアマネ事業所の選び方はお伝えしました。

しかし、ここで終わってはタイトルから離れた内容で終わってしまいます。

ここからは、私の思う「良いケアマネジャーの条件」についてご紹介します。

担当となるケアマネジャーがどのような方か。その方は本当に頼れる、力量のある人なのか。

私の個人的な意見も多いですが、1つの指標となればと。

ポイント① フットワークが軽い&レスポンスが早い

これがとっっっても大切。なによりもフットワークの軽さがケアマネには重要です。

何かあれば自宅に来てくれる。何かあれば相談に乗ってくれる。何かあれば情報を教えてくれる。折り返しの連絡が早い。

個人的な見解ですが、フットワークが軽い&レスポンスが早いケアマネは皆さん仕事ができます。そして何かと頼りになります。

こういった要素はケアマネに限らない話だと思いますが、はやり緊急的な対応が発生することも多々あります。

その時に瞬時に対応してくれるケアマネは家族としても大変ありがたいです。

ポイント② 介護保険以外のサービスの引き出しが多い

ケアマネジャーは基本的に介護保険のサービスを調整していくケースがほとんどです。

しかし、独居or老々世帯であったり介護度が重くなってくると、それ以外の社会資源の活用も重要になってきます。

自治体ごとに独自で行っているサービスも多く、便利な制度や事業もたくさんあります。

管理人

デイサービスやヘルパー等だけじゃなく、そういった独自サービスの引き出しも多いケアマネであれば私としては安心です。

自治体で製本している「福祉ガイド」を見ながら『これってどんなサービスなんですか?』なんて質問を色々ぶつけてみると、そのケマネジャーがどれだけ把握しているのかわかりますので。

ここでスラスラと淀みなく説明が出来たり、+αで他のサービスと紐づけてくれたりすれば文句なし!安心して家族を任せられます。

ポイント③ ケアプランの目標が明確か。具体的か。

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「〇〇様をこのように支援します」というケアプラン。これをケアマネが作成するのですが、このケアプランが当人の力量を浮き彫りにします。

私が重要視するのは、「目標や支援内容が具体的に書かれているか?」という点です。

ケアプランは支援の経過を見ながら定期的に評価して、その評価に基づいて新しいプランを作っていきます。

少し専門的な話になるのですが、目標が具体的でなければ正確な評価ができません。正確な評価が出来なければ新しく作るケアプランも的外れになりやすいです。

本人にとって適切なケアプランが作成できるか否かは、目標が具体的に書かれているかが非常に重要になると私は考えています。

◆出来る限り散歩する
◆なるべく自炊するようにする

こういった目標はあまりに曖昧で、いざ評価しようにも評価が難しいです。そのため…

◆毎日30分以上の散歩をして活動範囲を狭めないようにする
◆ヘルパー導入日は必ずヘルパーと一緒に料理する

こういった具体的な数字が入ったケアプランが理想的です。

前者のような目標を書いているケアマネは往々にして毎回同じようなケアプランを作っています。いつまで経っても変わり映えのしない支援に大切な家族を委ねることはできません。

そのため、具体的な数値で目標設定ができているか、私は必ず見ています。

ポイント④ 自分の会社のサービスばかり勧めてこない

介護の人たちもボランティアではありません。利益を出すことでお給料をもらっています。

ただ、なかにはデイサービスやヘルパーをはじめ、自分の会社が運営するサービスばかりを勧めてくるケアマネもいます。

管理人

その事業所の特性とニーズが合致しているのであれば問題ないのですが…必ずしもそうとは限りません

本人・家族のニーズは二の次で会社の利益を優先するケアマネジャーも多いです。同じ会社であれば連携が取りやすいメリットはありますが、やたらと勧めてくる場合は強くけん制したほうが良いです。

逆に最初から他の会社のサービスを当たり前のように勧めてくれるケアマネであれば、利用者ファーストであると判断して良いです。

管理人

他の事業所についてどれだけの情報を持っているかでもケアマネの力量や、他の利用者へのサービスの勧め具合がわかってきます

まるでベルトコンベアのように自事業所を勧めてくるケアマネの場合、他の事業所に関心&関わりが薄いため情報量が少ないことが多いです。そういった所でも普段のケアマネの仕事ぶりが見えてきます。

 

いかがでしたか?

現状はケアマネの1本釣りは難しく、「良いケアマネ事業所を選ぶ」ことから始まり、担当となったケアマネが本当に実力を持ち合わせる人なのか見極めていく…というのが最善の策になります。

知り合いに信頼できるケアマネがいるのであれば話は別ですが、ゼロからのスタートだと上記方法で探していくのが堅実です。

初めてのことで不安なこと、わからないことが多いと思いますが、この記事を参考にして頂けたら幸いです。