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『特養に早く入りたいのに・・・いつまで待てば良いんだろう』
『早く入居できる方法ってあるのかしら?』
『措置入所とか特例入所、コネ入所なんてのも聞いたことあるけど、実際どうなんだろう?』

安い料金で入れる特養は老人ホームのなかでも1番の人気と言っても良いのではないでしょうか?

しかし、それだけ待機者が多く、入居までに1年以上も待つ人もチラホラ。

管理人

でもそれじゃ困りますよね。今回は入居を少しでも早めるために私が実践している方法についてご紹介していきます

◆早く入居するために実践している方法(優先度別)
◆特養に入れないとき、少しでも負担を減らすための代替案
◆特例入所・措置入所・コネ入所などの実際

こういった点をお話ししていきます。

これを読むことで実際に特養に入れるタイミングが早まったり、介護に疲弊してもう限界・・・なんて事態を少しでも避けることができるでしょう。

特養入居を手伝ってきた経験から「少しでも早く入る方法」6つをご紹介!

まず最初に私が実践している「特養へ少しでも早く入居する方法」6つをご紹介していきます。

特に最初の2つ(優先度高)はとても重要です。内容としては当たり前のことですが、この2つを実践しきれていない人が非常に多いこと。

また、それ以外の4つも出来るならやってほしいことを書かせてもらいました。

全てで6つの方法を優先度別でご紹介していきます。

【優先度高】なるべくたくさん申し込む

家族

えっ・・・そんなの今でもやってるよ

と思われた方。実際にどれくらいの数を申し込んだでしょうか?

管理人

これを聞くと大抵が3~5か所。多くても10カ所ほどです

地域によって特養の数も変わってきますが、5か所10カ所ではまだまだです。

私の場合、本当に早く入居させたいケースが出たときは20~30カ所は申し込みをします。

面会など入居したあとのアクセスのことも考えますが、それでも可能な限りの特養へ申し込みをします。

管理人

これは他市(区)であっても同様です

自治体が変わると、待機者が少なかったり特養が多かったりと事情がかわることも。そのため他の自治体であろうと構わず申し込みをします。

※自治体によっては他市(区)の人は優先順位を下げることもあるのでご注意を。

【優先度高】ユニット型特養も候補に入れる

ユニット型の特養では毎月の料金が15万円を超えることが多いです。

家族

そんな金額払えないよ・・・

と思ってる方もいらっしゃいますが、経済状況によっては年金内でユニット型特養に入れるケースも多くあります。

特別養護老人ホームとは?特徴と概要をご紹介でもご紹介していますが、

◆介護保険負担限度額認定制度
◆社会福祉法人等による利用者負担権限制度

こういった制度を使うことで利用料を大幅に下げることが可能です。

例えば「介護保険負担限度額認定制度」ですが、これは以下のようなケースで該当となります。

段階 要件
第1段階 生活保護又は市町村民税世帯非課税である老齢福祉年金受給者
第2段階 市町村民税世帯非課税であって、本人の課税年金収入と合計所得金額と非課税年金収入額の合計額が年額80万円以下
第3段階 市町村民税世帯非課税であって、本人の課税年金収入と合計所得金額と非課税年金収入額の合計額が年額80万円を超す
第4段階 市町村民税世帯課税である

これに加え、単身者であれば1000万円以下、夫婦なら1500万円以下の貯金であれば認定が通ります。

収入が年金だけなら約190万円~210万円以下であれば住民税非課税となるケースが多いです。

管理人

市民税が非課税で預金も1000万円以下の方は該当しますので検討してみてください

介護保険負担限度額認定が通ることで「食費」と「居住費」が一定の金額まで下がります。

これによってユニット型特養が、おおまかですが以下の金額に。

  要介護3 要介護4 要介護5
第1段階 92,000 95,000 99,000
第2段階 95,000 97,000 101,000
第3段階 120,000 122,000 126,000
家族

第3段階なら12万円で入れちゃうんだ!これならイケるかも!

第2段階の方は難しいですが、もし介護保険負担限度額の申請をして第3段階になれば、ユニット型個室でも十分生活できます。

管理人

残された配偶者の生活費なども考慮しなければいけないケースもあるかと思います。そちらとのバランスを見ながら、もう1度電卓をはじいてみても良いでしょう

もしユニット型個室でも大丈夫そうれあれば選択肢が一気に広がります。

これにより20~30カ所の申し込みが可能となります。

※表の金額は医療費や雑費などは含まれていません。+1万円をした金額が実際の請求額ですので注意しましょう。

社会福祉法人等による利用者負担軽減制度を使う

第2段階になってしまった人は、やはりユニット型は難しいのか、と言うとそうではありません。

この「社会福祉法人等による利用者負担軽減制度」を利用すれば、上の表よりもさらに安くなります。

適用されることで

◆介護サービス自己負担額
◆食費
◆居室代

この3つを25% or 50%安くしてくれます。

制度を使うための条件
市町村民税非課税の方で、以下の条件の全てを満たす方のうち、申請に 基づき市町村から認定された方。

 1.年間収入が単身世帯で150万円、世帯員が一人増えるごとに50万円を加算した額以下であること。
 2.預貯金等の額が単身世帯で350万円、世帯員が一人増えるごとに100万円を加算した額以下であること。
 3.日常生活に供する資産以外に活用できる資産がないこと。
 4.負担能力のある親族等に扶養されていないこと。
 5.介護保険料を滞納していないこと。

要件が少し厳しいですが、もし当てはまるのであれば第2段階の方でもユニット型特養が見えてきます。

※第3段階の人でも利用できるので該当する方は申請してみましょう

管理人

ただ、この制度を使ったとしても収支はギリギリです。申し込みをする前に施設に実際の請求額を聞いた方が良いでしょう

第2段階で社会福祉法人等による利用者負担軽減制度を適用させた場合の料金を各ユニット型特養に問い合わせ、収支が合いそうであれば申込みをしましょう。

【優先度中】特養と併設されているショートステイやデイサービスを使う

次に利用しているサービスについて見直します。優先度としては下がりますが、可能なことは全てやっておきたいです。

特養のなかにはショートステイやデイサービスなどの事業所が併設されている所があります。

家族

在宅サービスを変えるだけで特養に早く入れるの?

直結するわけではないですが、受け入れる施設側の抵抗感を少しでも減らすために行う策といって良いでしょう。

例えば空床が1つ出た特養があり、次の人をご案内するために2名と面談をしたとします。このとき・・・

◆全く知らない、面談の書類でしか本人象がわからないAさん
◆うちのショートステイやデイサービスを使ってくれているBさん

もしアナタが特養の介護スタッフだった場合、どちらを受け入れたいでしょうか?

管理人

恐らくほとんどの方はBさんを選ばれると思います

受け入れる側としても、書面だけしかわからない人よりも普段から見かける方の方が心理的な負担や受け入れ態勢の整えやすさなど、圧倒的にBさんのような人のほうが良いです。

こういった方法で実際にスタッフからの心象が良く、スムーズに入れた方たちも多くいます。

「デイサービスは〇〇法人の運営するところ」「ショートステイは△△法人のところ」などと使い分けるとなお良いです。

管理人

しかし、これには本人・ご家族の希望やケアマネとのお付き合いなどもあるので、必ずした方が良いわけではありません

【優先度中】新規オープンの特養は穴場

特養や自治体の福祉計画に沿って建てられるのですが、高齢者人口が増えることによって特養を新設することがあります。

管理人

特養が新しくオープンするときは狙い目です。積極的に申し込んでいきましょう

本来、緊急性の高さや在宅介護の難しい人などを優先して入れるのですが、新しくオープンした特養はスタッフや業務などの体制が十分整備しきれていないことも。

そうなると介護度の高い人ばかり受けてはいられない状況になることも。

そのため、ほとんどの特養では介護のしやすい(楽な)人たちも受け入れています。

管理人

つまり介護度が高くない、優先順位の低い人でもチャンスがあるのです

ケアマネや近隣住民であれば別ですが、新しく出来た特養を知る人はそこまで多くありません。

そのため申込数も今までの特養より少ない傾向があるので尚のこと狙い目と言えます。

◆一時的に特殊な受け入れをしている
◆ライバルが少ない

こういった理由があるので周辺に新設の特養があれば申し込みをしていきましょう。

【優先度中】介護度や世帯状況が変わったら逐一報告する

入居の優先順位を決めていくときに

◆介護度
◆世帯状況
◆認知症の有無

などを判断材料にしているケースが多いです。

当然、介護度が高くなったり介護者が不在になる(介護が難しくなる)などの変化があった場合には優先度が高くなります。

管理人

なにも言わなければ施設側も反映できませんので、逐一報告をしておきましょう

恐らく色んなところに申込みをしていると思うので、電話が面倒であればFAXなどで変わった事項を送ればOK。

介護度が1つ上がるだけで順位が15~20も変わることも。キッチリと報告していきましょう。

【優先度低】特養と併設しているor特養を持つ法人のケアマネにする

これはそこまで無理しなくて良いのですが、もし可能であれば特養と併設しているケアマネ事業所の人に担当となってもらいましょう。

次点で、場所は別でも特養を持つ法人のケアマネに頼みます。

私も事業所は離れていますが、同じ法人に特養があります。そこの特養の相談員に気軽に「こういう人がいるんだけど」と相談しています。

これはケアマネも同様。特に併設しているケアマネ事業所であれば特養の相談員などと頻繁に顔を合わせるでしょう。

まったく知らない人から頼まれるより、知った顔同士の方が受け入れの心象は良くなります。

管理人

あまり公言できない話かもしれませんが、同じ法人の好(よしみ)が使えます

もしケアマネを変えられる状況にあるならば、特養を持つ法人のケアマネ事業所を選んでみると良いでしょう。

※あくまでも可能性がほんの少し上がる程度のものです。

ケアマネとのお付き合いや関係性などもあるので無理にする必要はありません。

以上6つの方法が特養の入居を早めるための方法です。

特に最初の2つは非常に大切です。申込数を増やすことが何よりも重要なので、可能なところは手間を惜しまずに申し込みましょう。

入居までの負担を減らすための方法

この6つを行ったからと言って思うようなタイミングで入れないこともあります。

特養の入居で辛いこととして「いつ入れるかわからない」ということ。

おおまかな期限でもわかればそれに沿って対策が練れるのですが、全くわからないのが難しいところ。

何も対策せずにズーッと待っているのも疲れてしまいます。

管理人

だからこそ入居までの負担を減らすための方法も同時に備えておく必要があります

私も実践しているのですが、特養に入れるまでをどのように待っているか、負担を少しでも減らすための方法を2つご紹介します。

ショートステイのロング利用を目指す

これは定番かも知れませんがショートステイを長く利用する方法です。

通常ショートステイは「3泊4日」や「2週間」など、家庭の状況に合わせて短期間だけ施設にいるサービスです。

管理人

このショートステイを1年以上も連続して利用する方法があります

ショートステイは制度上「31日以上の連続利用は認めない」とあります。

そのため31日目は保険が適用されず全額自己負担となります。

管理人

しかし逆をいうと31日目だけ自己負担すればリセットされ、また30日間使うことができます

1~30日・・・保険適用→31日目・・・・自己負担
32~61日・・保険適用→62日目・・・・自己負担  以降つづく

31日目・62日目に自宅に戻る必要はありません。全額を払うことでショートステイ先で生活することができるのです。

管理人

あくまでもショートステイ先がOKであれば・・・というのが前提になりますが、試してみると良いでしょう

31日目・62日目などの自己負担分は1日で約1万円です。

特養の利用料よりも+1万円ほど高くなる程度ですので、経済的に難しくない方は試してみましょう。

老健のショートステイも同様のことができる

特養のショートステイがメインになっていますが、この方法は知っている人も多いので競合が激しいことも。

そのためショートステイのロング利用をしたくても出来ない・・・なんて方は結構います。

管理人

そういった方は、老健のショートステイでも同じ方法ができるので試してみましょう

老健は在宅復帰を目指してリハビリを頑張る施設です。

ここでもショートステイを行っており、施設によっては特養のようなショートステイのロング利用ができます。

システムは特養と変わりませんので、31日目の自己負担(+1万円ほど)をすれば連続での利用ができます。

管理人

老健も選択肢にいれることで受け入れ先が大幅に変わってきます

ケアマネとも相談しながら受け入れ先を探してみましょう。

有料老人ホームなども候補に入れる

特養にも入れないときにできる方法の1つに有料老人ホームなどの民間の施設に入ることがあります。

入居金が必要だったり、毎月の利用料が20万円前後と少し高くなってしまいますが、もし在宅生活が限界・・・ということであれば検討してみましょう。

こうった老人ホーム検索サイトがあるので、ここから立地や費用などのバランスを見て決めていきます。

◆介護付き有料老人ホーム
◆住宅型有料老人ホーム
◆サービス付き高齢者向け住宅

この3つに絞って探していきましょう。

いまでは入居金0円などの施設も多くありますので、そういったところを中心に絞っていくと良いです。

管理人

有料老人ホームに入りつつ、特養のショートステイのロング利用を待つ、という使い方もできます

有料老人ホームに入りつつ、引き続きショートステイ先などを探していくことで費用が抑えられます。

もし1か月後ならショートの受け入れ先がある等、期限が決まっているなら有料老人ホームでの「お試し入居」などもできるケースも。

管理人

有料老人ホームによっては「お試し・体験入居」「ショートステイ」など色んなサービスを展開しているところも

柔軟な対応をしてくれるのも民間の施設のメリットですので、試してみるのも良いでしょう。

ネットで見かけるアレコレ

最後に特養の入居を早める方法について、ネットで散見されるアレやコレやについて実際の状況をお伝えしたいと思います。

①特例入所の実際はどのようなものか?
②措置入所はどういう人が入れるのか?
③コネ入所は本当にあるのか?

この3点について。

①②については、地域包括支援センターがメインで行う範疇。日頃から特例入所や措置入所で奮闘しています。

そういった立場・経験から、特例や措置で入れるのはどんな人なのか。

そして多くの特養と連携してきた経験から③のコネ入所についてお話ししていきます。

特例入所で入ることはできるのか?

要介護3~でないと入居できない特養。ですが特例的に要介護1~2の人でも入居することができます。

特例入所の要件

◆認知症で、日常生活に支障を来すような症状等が頻繁に見られる。
◆知的障害・精神障害等を伴い、日常生活に支障を来すような症状等が頻繁に見られる
◆深刻な虐待が疑われること等により、心身の安全・安心の確保が困難な状態である
◆単身世帯等家族等の支援が期待できず、地域での介護サービス等の供給が不十分である

このうちどれか1つに該当してないと入ることができないのですが、定義が曖昧です。

家族

母も認知症があって普段の生活もままならない状況だけど当てはまるのかな?

確かに1番上の「認知症で、日常生活に支障を来すような症状等が頻繁に見られる」に当てはまるでしょう。

管理人

しかし単に認知症で生活が難しい程度では特例入所は難しいです

色んな自治体で特例入所の取り扱いや実際の事例を見聞きしてきましたが、ほとんどのケースは・・・

◆家族から虐待を受けていて命の危険がある
◆認知症で保護されたが家がわからず帰るところがない
◆ゴミ屋敷で近隣から迷惑がられている。介護保険のサービスも使わず安全が確保できない

こういった特殊なケースです。

また、特例入所のOKを出すのは役所ですので、単に「要介護2で認知症があって生活が難しいんです・・・」というのは却下されてしまいます。

管理人

特養に入りたい方の99%はそういった方たちです。要介護1・2だからといって特別扱いはしてくれません

要介護1・2の人でも申し込みは出来るのですが、老健や有料老人ホームなど別の施設を探した方が賢明です。

措置入所は最後の手段として使われることが多い

特例入所のほかに「措置入所」というものが存在します。

ネットを見ていると「措置入所っていうのがあるから、そっちで検討してみては?」といった文言がチラホラ。

管理人

結論からいうと措置入所は特例入所よりさらに難しいです。狙って入れるものではないので諦めたほうが良いでしょう

「色んな施設を全部あたってみたけど入れるところがありませんでした。このままだと命が危ないので最後の手段として入所させてください」というのが措置入所です。

◆家族から虐待を受けていて、このままでは命に危険がある
◆経済的に有料老人ホームなどは難しい
◆ケアハウスや老健などを当たってみたが断られた
◆ショートステイのロング利用も断られた
◆空床のある特養に事情を説明しても身元保証人がいないとダメと言われ断られた

など、あらゆる策を使っても入れなかった場合に役所が重い腰をあげてようやく発動するのが措置入所です。

人口の多い自治体でも年に1件あるか無いか、といったペースでしょう。

管理人

当然、こういったケースには包括だけでなく行政なども一丸となって動いていることが多いです

措置入所は狙っていくものではなく、色々やってみた結果ダメだったときの最後の手段です。

当然ながら家族が「措置入所させたいです!」といって発動できるものではありません。

管理人

措置入所は包括などの支援する人たちが使うもの、と思っていた方が良いでしょう

コネ入所は本当にあるのか?

最後にコネ入所について。

家族

施設経営者とか議員、施設スタッフのツテを使って入所が出来ちゃうって聞いたけど…

いわゆる「コネ入所」と言われるものですが、実際に存在するのでしょうか?

管理人

私の経験からお伝えすると「期待してはいけないが、非常に稀に存在する」という程度です

実際に私が見聞きしたケースでは・・・

◆副市長という肩書を使って父を緊急的に入所させた
◆県議員の肩書を使い伯母を入所させた

この2つを実際に目の当たりにしました。

紹介した2ケースのように、立場のある人が緊急的にコネ入所をしましたが、知り合い程度では非常に難しいでしょう。

そのため、「期待してはいけないが、非常に稀に存在する」という結論に至っています。

以上が特養に早く入るための出来ることや、その代替案、コネ入所などの実際についてです。

早く入るために最も大切なのは、なるべく多くの特養へ申し込むことです。これ以上にシンプルで効果的な方法はありません。

管理人

あとは自分たちの介護疲れ・金銭面などのバランスをみて決めていきましょう

この記事を見て、皆さんが少しでも楽に介護ができるようになったり、特養に早く入れるようになることを祈っています。